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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):セブン&アイ、オービック、東レ、中外薬

■日本セラミック <6929>  1,717円  -69 円 (-3.9%)  本日終値
  日本セラミック<6929>が続落。ゴールドマン・サックス証券は20日、同社株の投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。目標株価は2100円から2050円に見直した。上値余地の縮小を投資判断引き下げの要因に挙げている。先進運転支援システム(ADAS)市場の拡大に伴う超音波センサー需要急増というストーリーは想定通りだが、効率的な生産体制整備と収益性改善は想定よりややスローな状況と分析。海外工場の効率化進展など収益改善加速の契機を待ちたい、としている。

■セブン&アイ <3382>  4,731円  -181 円 (-3.7%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>は軟調。20日付で岡三証券がレーティング「中立」継続、目標株価を5500円から5300円へ引き下げた。イトーヨーカ堂の収益改善に会社想定以上の遅れが生じていることを懸念、今16年2月期は通期連結営業利益で会社側計画と同様の3670億円(前期実績3433億3100万円)に対して3606億円に引き下げている。

■オービック <4684>  5,620円  -210 円 (-3.6%)  本日終値
 大和証券のIT・ソフトウェアセクターのリポートでは、第3四半期決算は営業増益が過半と予想するも、季節的に納品閑散期ゆえ決算数字は参考程度、「プロジェクト全体の3月末に向けた進捗を見るべき」と指摘。業績拡大は2020年に向け持続するとの見方で、成長の牽引は、金融業や小売業のIT投資目的がコスト削減から業績拡大にシフトすることや、クラウドやモバイルなど新技術・新市場拡大、ITサービス会社の生産性革命が主になると解説。セクター投資判断「強気」を継続、個別では、オービック<4684>、トレンドマイクロ<4704>、NEC<6701>、NTTデータ<9613>、SCSK<9719>に注目している。

■東レ <3402>  966.5円  -32.5 円 (-3.3%)  本日終値
 東レ<3402>が続落。クレディ・スイス証券は、同社が20日に炭素繊維と柔軟な異種繊維を併用(ハイブリッド)することにより、強度や剛性を高いレベルで維持しながら、耐衝撃性を大幅に向上した射出成形用の炭素繊維強化熱可塑性プラスチックを開発したと発表したことについて、この開発品の特徴は、既存の射出成形機を用いて成形できるほか、各種インサート成形など複合成形への対応も可能である点と解説。今後2年以内にこの製品が実用化されると、2020年に向け自動車用構造材料としての採用が急拡大する可能性が高いとの見解を示している。同証券は現時点で、投資評価「アウトパフォーム」、目標株価1470円を継続している。

■中外製薬 <4519>  3,535円  -115 円 (-3.2%)  本日終値
 中外製薬<4519>が続落。ドイツ証券は、同社が1月28日に発表予定の15年12月期第4四半期決算について、コア営業利益は計画の850億円を上回ると同証券では予想している。また、同社は同時に新規中期目標および2016年の見通しを発表する可能性があると指摘。2016年は2年ごとの値下げと為替の影響でおそらく減速するも、それ以降はコアEPSは2ケタの成長が続くと予想。レーティングは「ホールド」を継続し、目標株価は3300円から3400円へ引き上げている。

■プロロジスR <3283>  196,600円  -2,500 円 (-1.3%)  本日終値
 日本プロロジスリート投資法人<3283>が続落。大和証券は同REITに関するリポートをリリース。15年12月にスポンサーより新たに7物件の優先交渉権を取得、現状の資産規模4050億円に対して、18年から19年に6000億円達成を目指す方針に変更はないようだと解説。16年も首都圏における物流マーケットは高水準の供給が続く見通しであるものの、Aクラス物流施設が中心の同REITにとっては、テナントの引き抜きなどマイナス影響を過度に懸念する必要はないとみて、投資判断は「2」(強気)を継続。ただ、目標投資口価格は29万5000円から24万円へ引き下げている。

■アイセイ薬局 <3170>  4,000円  +590 円 (+17.3%) 一時ストップ高   本日終値
 20日、アイセイ薬局 <3170> [JQ]が16年3月期の連結経常利益を従来予想の13.4億円→22億円に63.7%上方修正。従来の11.6%減益予想から一転して44.6%増益を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。処方せん応需枚数の増加や単価上昇で、既存店売上高が好調に推移することが寄与。経費削減による採算改善も利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが13.1倍→9.3倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■アプリックス <3727>  770円  +100 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値
 アプリックスIPホールディングス<3727>がストップ高。20日の取引終了後、浄水器をIoT(モノのインターネット)化する同社のソリューションをキッチンシンクメーカー世界最大手のフランケが採用し、さらに同製品をキッチン・バス業界の世界最大の見本市である「キッチン&バス インダストリー ショー(KBIS)2016」(1月19~21、米ラスベガス)で発表したことを明らかにしており、これを好感した買いが入っている。KBISで発表された製品は、同社のIoTソリューションの採用により、浄水器が浄化した水の量を自動的に検出し、利用しているフィルターの種類ごとに交換が必要になったタイミングでユーザーに知らせるのが特徴。

■ウェルネット <2428>  2,753円  +269 円 (+10.8%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ウェルネット<2428>が急伸。20日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを新規「オーバーウエート」、目標株価を5700円に設定した。15年6月期はアマゾンに次いで、GMOペイメントゲートウェイ<3769>が同社の主要顧客として開示されたことに着目。GMOPGからのコンビニ決済代行の伸びが同社の売り上げを牽引することを評価。今16年6月期は通期単独営業利益で会社側計画の20億円(前期実績16億3800万円)に対して21億2800万円、来期23億6700万円と予想している。

■ロックオン <3690>  1,815円  +114 円 (+6.7%) 一時ストップ高   本日終値
 20日、東証が21日売買分からロックオン <3690> [東証M]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 レイ <4317>  405円  +80 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 S&PGSCI商品指数 <1327>  3,205円  -270 円 (-7.8%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 みんなのウェディング <3685>  711円  -150 円 (-17.4%) ストップ安   本日終値
 アークン <3927>  2,495円  -500 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値
 システム・ロケーション <2480>  818円  -150 円 (-15.5%) ストップ安   本日終値
 以上、3銘柄

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