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【市況】明日の株式相場見通し=“後遺症”懸念で続落、騰落レシオは70%下回る

 あす(8日)の東京株式市場は、引き続き中国株式市場や外国為替相場の動向に敏感に反応する展開が予想される。きょうの中国株式市場は、サーキットブレーカー(取引一時停止制度)の発動で、取引開始から30分間程度で終日取引停止となったことに加え、東京株式市場も日経平均株価が安値引けとなったことから、あすに“後遺症”が残ることも予想され続落となりそうだ。

 市場関係者からは「中国懸念に加えて、中東情勢の緊迫化、北朝鮮での核実験、外国為替市場での急激な円高進行など悪材料が相次ぐなか、投機筋からの仕掛け的な売りが際立っている。きょう引け後に、16年8月期の通期業績を下方修正したファーストリテイリング<9983>の株価に注目が集まる」との見方が出ていた。

 7日の東京株式市場は、ほぼ全面安の展開で4日続落。中国・上海株安と外国為替市場での円高進行が投資家の不安心理を助長し、後場は一段安となった。日経平均株価終値は、前日比423円98銭安の1万7767円34銭と大幅安。4日間の下落幅は合計1266円に達した。騰落レシオ25日移動平均線は68.78%まで低下し、売られ過ぎを示す70%を下回った。

 日程面では、日銀金融政策決定会合における主な意見(12月17~18日開催分)、11月の景気動向指数、12月の外貨準備高、11月の毎月勤労統計速報、12月の車名別新車販売台数、オプションSQに注目。海外では、米12月の雇用統計が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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