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【市況】【↓】日経平均 大引け|423円下げて1万8000円割れ、リスク回避で4日続落 (1月7日)


日経平均株価
始値  18139.77
高値  18172.04(09:23)
安値  17767.34(15:00)
大引け 17767.34(前日比 -423.98 、 -2.33% )

売買高  23億7486万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆8338億円 (東証1部概算)


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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅に4日続落、1万8000円割れ
 2.中国景気の減速懸念、地政学的リスク、円高でリスク回避の売り
 3.中国市場のサーキットブレーカー発動も警戒される
 4.東証1部の85%の銘柄が下落、東証33業種で上昇は電気・ガス業のみ
 5.騰落レシオは昨年9月25日以来の70%割れ


■東京市場概況

 前日の米国市場では、ダウは252ドル安と大幅反落した。中国景気に対する警戒感に加え、北朝鮮の「水爆実験」発表を受けてリスクオフの売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均は423円安と大幅に4日続落。1万8000円の大台を下回って安値引けとなり、10月2日以来3ヵ月ぶりの安値水準に沈んだ。大発会からの4日続落は1995年以来21年ぶりで、4日間の下げ幅は1266円に達している。

 中国・人民元の下落、北朝鮮「水爆実験」を背景にした地政学的リスクの高まり、円高進行(一時1ドル=117円台に)が嫌気され、リスク回避の売りが優勢となった。中国の上海・深センの両市場が急落し、サーキットブレイカーの発動によりともに終日取引が停止されたことも、投資家の警戒心を高めた。

 JFE <5411> やHOYA <7741> 、ダイキン <6367> 、川重 <7012> 、NEC <6701> などの輸出関連株が下落。オリックス <8591> や住友不 <8830> 、野村 <8604> 、三井住友FG <8316> といった内需関連株も売られ、東証1部の85%の銘柄が下落する全面安商状となった。

 日経平均は心理的な抵抗ラインだった1万8000円をあっさり割り込み、一目均衡表週足の雲下限(1万7740円)に肉薄するとともに、24ヵ月移動平均線(1万7533円)に迫る下げとなった。騰落レシオは68%まで低下し、昨年9月25日以来の70%割れと「売られすぎ」サインが点灯。なお、明日はオプションSQ、米雇用統計の発表を迎える。年初から下げ一方の日本株の転機となるか、注目したい。

 日経平均への寄与度上位5銘柄は塩野義 <4507> 、明治HD <2269> 、アステラス <4503> 、アサヒ <2502> 、協和キリン <4151> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約5円と限定的。

 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、日東電 <6988> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、ソフトバンク <9984> 。押し下げ効果は約132円。うち44円はファストリ1銘柄によるもの。


 東証33業種のうち上昇は、電気・ガス業の1業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)医薬品、(2)食料品、(3)空運業、(4)サービス業、(5)小売業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)精密機器、(3)鉄鋼、(4)海運業、(5)機械。

■個別材料株

△大東建 <1878>
 12月の建設事業受注高は6%増と2ヵ月連続プラス。
△ドーン <2303> [JQ]
 今期経常を76%上方修正。
△セリア <2782> [JQ]
 12月既存店売上高は5.1%増。
△わらべ日洋 <2918>
 3-11月期(3Q累計)経常は2ケタ減益も、通期予想を超過。
△モジュレ <3043> [JQG]
 第三者割当と新株予約権の発行で3億円を調達。
△ソフトクリエ <3371>
 0.74%を上限に自社株買い。
△グリンペプ <4594> [東証M]
 「がんペプチドワクチンを薬事承認申請する方針」との報道を引き続き好感。
△タチエス <7239>
 いちよし経研が新規「A」でカバレッジ開始。
△スギHD <7649>
 3-11月期(3Q累計)経常が12%増益。

▲国際石開帝石 <1605>
 WTI原油相場が6年11ヵ月ぶりの安値。
▲不二越 <6474>
 SMBC日興証が「強気→中立」に格下げ。
▲アクモス <6888> [JQ]
 東証が信用規制。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)エムアップ <3661> 、(2)ネオス <3627> 、(3)SKジャパン <7608> 、(4)タカキタ <6325> 、(5)Nフィールド <6077> 、(6)ピエトロ <2818> 、(7)ライドオンE <6082> 、(8)わらべ日洋 <2918> 、(9)リオン <6823> 、(10)ヒトコム <3654> 。

 値下がり率上位10傑は(1)イーレックス <9517> 、(2)スクリン <7735> 、(3)日東電 <6988> 、(4)トーモク <3946> 、(5)不二越 <6474> 、(6)アルバック <6728> 、(7)オカモト <5122> 、(8)日新電 <6641> 、(9)ネツレン <5976> 、(10)IHI <7013> 。


【大引け】

 日経平均は前日比423.98円(2.33%)安の1万7767.34円。TOPIXは前日比30.90(2.08%)安の1457.94。出来高は概算で23億7486万株。値上がり銘柄数は239、値下がり銘柄数は1647となった。日経ジャスダック平均は2598.13円(22.97円安)。

[2016年1月7日]

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