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【市況】明日の株式相場見通し=日経平均1万9500円の攻防、薄商いで海外依存の流れ

 あす(9日)の東京株式市場は、心理的なフシ目である日経平均株価1万9500円を巡る攻防となりそうだ。引き続き売買代金が低水準で、薄商い状態のなか欧米、中国など海外株式市場や外国為替相場、さらに原油先物価格など外部要因への依存度が強まって翻弄される流れが続きそうだ。ポイントとなるのは、きょうは死守した200日移動平均線(1万9479円=8日)を巡る動きだ。

 きょうの東京株式市場は、取引開始前に発表された7~9月期のGDP改定値が速報値から上方修正されたことを好感し、一時買い優勢となる場面があったものの、一巡後は次第に下げ幅を広げる展開となった。米原油先物価格が、6年10カ月ぶりの安値をつけたことを嫌気して東京市場でも、石油関連、非鉄、鉄鋼など資源関連銘柄が軒並み大幅安となった。日経平均株価終値は、前日比205円55銭安の1万9492円60銭と反落した。

 日程面では、問合せメール共有・一元管理システムなどのクラウド方式による開発・販売、ITエンジニアの派遣を手掛けるラクス<3923>が東証マザーズに新規上場する。このほか、10月の機械受注統計、11月のマネーストック、7日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、中国11月の消費者物価指数・生産者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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