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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ヨロズ、タカラトミー、スカパーJ、サイバダイン

■ヨロズ <7294>  2,790円  +205 円 (+7.9%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 ヨロズ<7294>が大幅続伸。いちよし経済研究所が7日付で投資判断を「B」から「A」とし、フェアバリューを2500円から3300円へ引き上げたことが好材料視されている。独ダイムラー向けサスペンションの受注確定で中長期の成長に具体性が出てきたことに注目。思い固定費を抱え続けることになるが、あわせて進む低コスト化と数量効果で年率10%強の増益継続が可能と評価している。

■タカラトミー <7867>  732円  +48 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 タカラトミー<7867>が急伸。いちよし経済研究所では、新社長が推進する抜本的な構造改革により、業績は中期的な拡大局面を迎えたと指摘。今後大ヒットが期待できる玩具として「ベイブレードバースト」と「スナックワールド」関連商品を取りあげ、低迷を続けている米国子会社トミーインターナショナルも今後の業績改善が期待できると解説。レーティング「A」、フェアバリュー1200円でカバレッジを開始している。

■セプテニHD <4293>  2,648円  +143 円 (+5.7%)  本日終値
 セプテーニ・ホールディングス<4293>が3日続伸。前日は、ヤフー<4689>が提供するYahoo!ディスプレイアドネットワーク専用の管理システムを利用したYahoo!JAPANのインフィード広告の運用を開始したことが評価されたが、この日はアナリストによる格上げが好感された。いちよし経済研究所は7日、同社株のレーティングを新規「A」としフェアバリューを3900円に設定した。スマートフォン向けネイティブ広告のけん引により、同社のインターネット広告代理売り上げは高成長を続けているが、同経研では「今後はテレビ広告からネット広告へのシフトがさらに進む」と予想。業績も拡大基調が続くと見込んでいる。

■スカパーJ <9412>  670円  +33 円 (+5.2%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 スカパーJSATホールディングス<9412>が大幅続伸。いちよし経済研究所が7日付で投資判断を新規に「A」とし、フェアバリューを920円に設定したことが好材料視されているようだ。同経研では、16年3月期第2四半期が業績の底となり、第3四半期以降営業増益に転じると予想。16年3月期通期では下期の有料多チャンネル事業の増益効果で営業利益は会社予想並みの230億円を見込んでいるが、17年3月期は防衛省向け宇宙事業の大型案件の寄与で同310億円と大幅増益を予想している。

■日本水産 <1332>  456円  +21 円 (+4.8%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 日本水産<1332>が全般下げ相場に抗して急反発。直近、3日付で大和証券がレーティングと目標株価を引き上げたことが買い人気を後押しし、全般主力株が利益確定売り圧力に押されるなか、ディフェンシブストックとしての特性を発揮している。11月27日現在の東証信用残は売り残84万8000株に対し、買い残は45万7000株で信用倍率0.54倍と大幅に売り長であり、株式需給面から売り方の買い戻しによる株価浮揚効果も意識されている。

■CYBERDYNE <7779>  1,919円  +65 円 (+3.5%)  本日終値
 CYBERDYNE<7779>、ツクイ<2398>など介護関連銘柄が全般下げ相場に抗して続伸。原油市況の下落に加え、外国為替市場で足もと円高含みに推移しており、東京市場でもにわかにリスクオフの流れが意識されている。主力株に逆風が強いなか、内需の小型株に物色資金が向かっており、特に安倍政権が新たに第3の矢に掲げる政策テーマ「介護離職者ゼロ」で商機を見いだす銘柄が強さを発揮している。介護ロボットの普及は喫緊かつ中期的なテーマとなる公算が大きく、「HAL医療用下肢タイプ」が国内で初めて厚生労働省から医療機器としての製造承認を受けたサイバダインは、ここ再び注目度が高まっている。また、在宅介護大手でデイサービス施設の新規開設を進め、福祉・医療分野に特化した就職支援サービスも展開するツクイなども国策の追い風が株価に反映されやすい。

■ハイデイ日高 <7611>  3,545円  +120 円 (+3.5%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>が大幅高。同社は首都圏を地盤に「中華食堂日高屋」を展開するが、サラリーマンの「ちょい飲み」需要をとらえ収益は着実に成長路線をたどっており、ここ売り上げ低下傾向にある外食産業のなかでも月次で前年実績を12カ月連続で上回るなど健闘が光る。ROE14.4%と高く、資本効率の良い経営実態も評価材料。

■FFRI <3692>  10,520円  +340 円 (+3.3%)  本日終値
 FFRI<3692>が後場急伸。同社はこの日の正午前に、標的型攻撃対策ソフトウェア「FFR yarai」および個人・SOHO向けセキュリティーソフト「FFRI プロアクティブ セキュリティ(MR.F)」がランサムウェア「TeslaCrypt(vvvウイルス)」のリアルタイム探知・防御ができた、と発表した。vvvウイルスは不正なバナー広告を表示しただけで感染するウイルス。拡張子が「.vvv」に変更され、暗号化されているため、拡張子を元に戻しても使用することができず問題視されている。

■ツクイ <2398>  1,347円  +42 円 (+3.2%)  本日終値
 7日、ツクイ <2398> が介護サービス利用状況を発表。11月のサービス利用者数が前年同月比6.5%増に伸びたことが買い材料視された。今期に入り8ヵ月連続の前年比プラスで、伸び率も前月の同6.4%に続き好調を維持していることが好感された。なお、客単価も同1.9%増の7万5060円に伸びている。

■富士ソフト <9749>  2,837円  +72 円 (+2.6%)  本日終値
 富士ソフト<9749>が続伸し年初来高値。11時ごろに、スキャナー関連ソフト開発会社の米コファックスの日本法人(東京都港区)と、マルチチャネル対応のキャプチャーソフトウエア「KOFAX」に関する販売代理店契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「KOFAX」は、スキャナーや複合機、モバイル端末などで取り込んだ領収書などの書類から、日付や金額など必要な情報を抽出・仕分け、経費精算などの書類を作成できるソフト。今年9月には電子帳簿保存法が改正され、国税関係書類のスキャナー保存制度が拡充したこともあり、データ入力や紙の管理などの業務を効率化したいという企業の需要の取り込みが期待されている。

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