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【市況】【今週の早わかり株式市況】 4週続伸で1万9000円目前、内需株が上げを主導

 今週の株式市場は、利食い売りで上値が重いながらも円安基調から輸出関連株が買われ、3日続伸してスタート。
 その後は1月16日を底に調整らしい調整をせずに上値を追ってきただけに、利益確定売りが優勢となる展開となった。ただ、下値には企業の業績拡大を期待する買いが控えているほか、海外の長期投資家とみられる先物買いもあって、下げ幅は限定的だった。
 週末は欧州中央銀行(ECB)が9日からの国債買い取りを決定したことで欧米株が上昇したことを受け、日経平均は大幅続伸し、1万9000円目前まで買い進まれた。

 日経平均は、前週比173円(0.92%)高の1万8971円と4週続伸して取引を終えた。週間の振れ幅は392円と前週の463円から若干縮小した。


 来週は週末に輸出関連株が買われたほか、銀行など金融株も買い戻されるなど先高感が強いことが改めて確認されただけに、利益確定売りをこなしながら上値を追う展開が想定される。堅調な推移が続く食品や小売りなど内需株の動向にも注視したい。

◆マーケット・トレンド(3月2日~3月6日)

【↑】 3月 2日(月)―― 円安など支えに3日続伸、一時15年ぶり1万8900円台
 日経平均 18826.88( +28.94)  売買高21億7028万株 売買代金 2兆3340億円

【↓】 3月 3日(火)―― 短期過熱を警戒、4日ぶりに小反落
 日経平均 18815.16( -11.72)  売買高23億1592万株 売買代金 2兆4180億円

【↓】 3月 4日(水)―― 大幅続落、欧米株安・過熱感の反動で利益確定売り
 日経平均 18703.60( -111.56)  売買高21億3732万株 売買代金 2兆3142億円

【↑】 3月 5日(木)―― 先高観を背景に押し目買い、3日ぶり反発
 日経平均 18751.84( +48.24)  売買高18億2465万株 売買代金 2兆1555億円

【↑】 3月 6日(金)―― 欧量的緩和を好感し大幅続伸、1万8900円台を回復
 日経平均 18971.00( +219.16)  売買高21億2844万株 売買代金 2兆5530億円

◆セクター・トレンド(3月2日~3月6日)

(1)武田 <4502> 、エーザイ <4523> など医薬品株への買いが加速
(2)JT <2914> など食品、セブン&アイ <3382> など小売りといった内需株の買い続く
(3)HOYA <7741> など精密、ホンダ <7267> など自動車といった輸出株も堅調
(4)三井住友FG <8316> など銀行、野村 <8604> など証券といった金融株は週末に買い戻し
(5)東急不HD <3289> 、イオンモール <8905> など不動産株は引き続き低調

(「株探」編集部)

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