【市況】【今週の早わかり株式市況】 反発、方向感は乏しいものの、底堅い展開

　今週の株式市場は、中国の利下げが好感され、小幅ながら3日続伸でスタート。その後は材料難で方向感に乏しく、利益確定売りに押される展開が続いた。週末はOPECの減産見送りによる原油急落や円安基調を手掛かりに大幅反発となり、前週末比でプラスを確保した。

　日経平均は、前週比102円(0.59％)高の1万7459円と反発して取引を終えた。週間の振れ幅は277円と前週の565円から大幅に縮小した。

◆マーケット・トレンド（11月24日～11月28日）

【－】 11月24日(月)―― 休場(振替休日)

【↑】 11月25日(火)―― 中国利下げなどで3日続伸も、上値重く寄り付き天井に
　日経平均 17407.62( +50.11)　　売買高27億1696万株　売買代金 2兆8860億円

【↓】 11月26日(水)―― 円安一服、短期過熱感で利益確定売り、4日ぶりに反落
　日経平均 17383.58( -24.04)　　売買高22億1184万株　売買代金 2兆2994億円

【↓】 11月27日(木)―― 円高が利益確定売りを誘い続落
　日経平均 17248.50( -135.08)　　売買高20億5701万株　売買代金 2兆1444億円

【↑】 11月28日(金)―― 原油安・円安を追い風に3日ぶり大幅反発
　日経平均 17459.85( +211.35)　　売買高23億2909万株　売買代金 2兆2815億円

◆セクター・トレンド（11月24日～11月28日）

(１)原油急落で、ＡＮＡＨＤ <9202> など空運、郵船 <9101> など海運株が人気化
(２)コマツ <6301> など機械、ソニー <6758> など電機、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株は上値追い
(３)住友鉱 <5713> など非鉄、ＪＦＥ <5411> など鉄鋼といった素材株も買われた
(４)東京海上 <8766> など保険、三菱ＵＦＪ <8306> など銀行株も堅調
(５)ＪＴ <2914> など食品、セブン＆アイ <3382> など小売りといった内需株は総じて低調
(６)国際石開帝石 <1605> 、ＪＸ <5020> など原油関連株が再び売られた
(７)菱地所 <8802> 、住友不 <8830> など不動産株は続落

(「株探」編集部)