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【市況】【↑】日経平均 大引け|原油安・円安を追い風に3日ぶり大幅反発(11月28日)


日経平均株価
始値  17340.16
高値  17471.90(14:17)
安値  17330.84(09:02)
大引け 17459.85(前日比 +211.35、+1.23%)

売買高  23億2909万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆2815億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶりに大幅反発し、1万7400円台を回復
 2.OPEC減産見送りによる原油安を好感
 3.原油安の物価押し下げを睨み、追加緩和期待が台頭
 4.1ドル=118円台前半の円安も買い安心感を誘う
 5.ドレッシング買いなどで主力株に資金が向かう


■東京市場概況

 前日の米国市場は、感謝祭で祝日休場。

 東京市場では、日経平均は211円高と3日ぶりに大幅反発し、終値で1万7400円台を3日ぶりに回復した。

 OPEC減産見送りによる原油先物価格の急落を受け、ANAHD <9202> などの空運業、川崎汽 <9107> などの海運業を中心にメリット享受が期待される銘柄への買いが優勢となった。

 原油安がもたらす物価押し下げが、追加緩和に向けて日銀を押しやるとの思惑や、1ドル=118円台前半の円安水準も投資家心理を強気に傾け、原油安がデメリットとなる石油石炭製品や鉱業などを除く幅広いセクターに買いが広がった。

 また、月末特有のドレッシング買いに加え、投信のリバランス需要を睨んだ買いも主力株に入り、日経平均は上げ幅をジリジリと拡大。中小型株から大型株への資金シフトが観測される中、東証1部の75%の銘柄が上昇をみせる強気相場となった。なお、東証2部指数は8日続伸。

 東証33業種のうち上昇は30業種。上昇率の大きかった上位5業種は(1)空運業、(2)海運業、(3)ゴム製品、(4)保険業、(5)輸送用機器。上昇率の小さかった5業種は(1)鉄鋼、(2)ガラス・土石製品、(3)食料品、(4)情報・通信業、(5)医薬品。一方、下落したのは(1)鉱業、(2)石油・石炭製品、(3)パルプ・紙の3業種のみだった。


■個別材料株

△飛島建 <1805>
 リニア中央新幹線が12月17日着工で関連株に買い。
△TOKAI <3167>
 配送物流業務の新会社設立を発表。
△ブロドリーフ <3673>
 4.96%上限に自社株TOBを実施。
△DWTI <4576> [JQG]
 米国で眼圧下降作用を持つ新規化合物に関する特許が成立。
△オークマ <6103>
 2.44%上限に自社株買いを実施。
△アイシン <7259>
 「デンソーとブレーキシステム事業を統合」と報道。
△毎コムネット <8908> [JQ]
 上期経常を一転16%増益に2.3倍上方修正。
△ANAHD <9202>
 OPECが減産見送りを決定。原油安による原燃料費負担減に期待。

▲アンビション <3300> [東証M]
 東証が委託保証金率を50%以上に引き上げ。
▲千代建 <6366>
 ジェフリーズ証券が新規に「弱気」に設定。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)Jマテリアル <6055> 、(2)OCHIHD <3166> 、(3)キムラタン <8107> 、(4)コンベヤ <6375> 、(5)東京綱 <5981> 、(6)シークス <7613> 、(7)日本化 <4092> 、(8)ANAHD <9202> 、(9)飛島建 <1805> 、(10)大豊建 <1822> 。

 値下がり率上位10傑は(1)国際石開帝石 <1605> 、(2)ソフトブレン <4779> 、(3)千代建 <6366> 、(4)トップカルチ <7640> 、(5)石油資源 <1662> 、(6)荏原 <6361> 、(7)丹青社 <9743> 、(8)生化学 <4548> 、(9)SKジャパン <7608> 、(10)日本MDM <7600> 。


【大引け】

 日経平均は前日比211.35円(1.23%)高の1万7459.85円。TOPIXは前日比18.44(1.32%)高の1410.34。出来高は概算で23億2909万株。値上がり銘柄数は1390、値下がり銘柄数は345となった。日経ジャスダック平均は2359.92円(5.38円高)。

[2014年11月28日]
(「株探」編集部)

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