【市況】【↑】日経平均 大引け｜中国利下げなどで3日続伸も、上値重く寄り付き天井に(11月25日)

日経平均株価
始値　　17490.39
高値　　17490.39(09:00)
安値　　17372.71(12:30)
大引け　17407.62(前日比 +50.11、+0.29％)

売買高　　27億1696万株　(東証1部概算)
売買代金　 2兆8860億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は3日続伸、6日ぶりに1万7400円回復
　２．中国利下げ実施、ECBの量的金融緩和観測を背景に、世界景気の回復期待が高まる
　３．ただ、短期過熱感もあって伸び悩み、結局は寄り付き天井に
　４．円下げ渋りも利益確定売りを誘う


■東京市場概況

　前日の米国市場では、中国の利下げが好感されたほか、ECBの量的緩和観測に支えられてダウは7ドル高と3日続伸し、最高値を3日連続で更新した。

　連休明けの東京市場では、日経平均は50円高と3日続伸し、終値で6日ぶりに1万7400円台を回復した。

　中国の利下げ実施、ECBの量的金融緩和観測を背景に、世界景気の回復や過剰流動性相場に対する期待が高まり、買いが先行した。

　1ドル＝118円台前半の円安水準も好感されて、ブリヂストン <5108> などのゴム製品、ダイキン <6367> などの機械、日産自 <7201> などの輸送用機器といった輸出関連株が上昇。保険業や銀行業、証券商品先物などの金融を中心に内需関連株の一角にも買いが広がった。

　ただ、前週末21日現在の騰落レシオ(25日平均)が134％に達するなど短期過熱感は拭えず、買い一巡後は伸び悩みが鮮明となった。場中に円相場が117円台後半に押し返されて下げ渋ったことも、1万7500円を前にして利益確定の動きを強めた。

　日経平均はファストリ <9983> による約20円の押し下げ効果を跳ね返してプラス圏は維持したものの、結局は寄り付き天井を形成し、上値の重さを印象づける一日となった。ちなみに、本日25日現在の騰落レシオは145％に上昇している。

　東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)ゴム製品、(3)機械、(4)電気機器、(5)鉄鋼。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)不動産業、(3)食料品、(4)電気・ガス業、(5)倉庫・運輸関連業。


■個別材料株

△ファステプ <2338> [東証Ｍ]
　今期経常を30％上方修正。
△一正蒲鉾 <2904> [東証２]
　東証1部に指定替え、記念配当1円を実施。
△ワンダコーポ <3344> [ＪＱ]
　「ファミマと一体型店舗を出店」と発表。
△ホシザキ <6465>
　BNPパリバ証が新規に「買い」、目標株価を6520円に。
△ジェイテクト <6473>
　「欧州のベアリング生産を再編」と報道。
△ＪＶＣケンウ <6632>
　「来期までに実質無借金を実現へ」と報道。
△ウインテスト <6721> [東証Ｍ]
　東証マザーズから東証2部に市場変更。
△ソニー <6758>
　ジェフリーズ証が目標株価を2730円→3520円に増額。投資判断は「買い」継続。

▲イムラ封筒 <3955> [東証２]
　東証が委託保証金率を50％以上に。
▲ＪＡＬＣＯ <6625> [ＪＱ]
　監視委が課徴金1億5150万円の納付命令を勧告。
▲サックスバー <9990>
　300万株の売り出しを実施へ。


　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)大陽日酸 <4091> 、(2)サニックス <4651> 、(3)タカタ <7312> 、(4)ＯＣＨＩＨＤ <3166> 、(5)九電工 <1959> 、(6)神戸物産 <3038> 、(7)船井電 <6839> 、(8)シミックＨＤ <2309> 、(9)大平金 <5541> 、(10)ＪＶＣケンウ <6632> 。

　値下がり率上位10傑は(1)スカイマーク <9204> 、(2)コスモス薬品 <3349> 、(3)ドリームＩ <4310> 、(4)ＵＳＳ <4732> 、(5)サックスバー <9990> 、(6)、双葉電 <6986> 、(7)上組 <9364> 、(8)モバクリ <3669> 、(9)グリー <3632> 、(10)アインファマ <9627> 。


【大引け】

　日経平均は前日比50.11円(0.29%)高の1万7407.62円。ＴＯＰＩＸは前日比8.97(0.64%)高の1409.15。出来高は概算で27億1696万株。値上がり銘柄数は1090、値下がり銘柄数は624となった。日経ジャスダック平均は2349.27円(9.08円高)。

［2014年11月25日］
(「株探」編集部)