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最新技術「セグウィット」導入が相次ぎ、価格高騰に沸くアルトコイン市場【アルトコイン評価ニュース】


 

現在、仮想通貨界隈で注目される新技術であるセグウィット(Segwit、Segrigatedwitness)を採用するアルトコインが相次ぎ、仮想通貨市場の活況につながっている。先週は日本産のアルトコインであるモナーコイン(モナコイン)が世界で初めてセグウィットの採用を決定したことで価格高騰を見せたが、今週はライトコインのセグウィット採用が決定し、採用決定の数日前からの期待買いによってライトコイン価格が高騰した。

セグウィットとは、本来はビットコインの重要課題とされる取引処理能力(スケーラビリティと呼ばれる)を向上させるための施策として考案されたものだ。この課題への施策は複数提案されているが、中でも最有力視されているのがセグウィットで、現状ビットコインでは今年11月に採用の可否が判明する予定となっている。

まずは、セグウィットの採用がモナーコイン価格にどのように影響したか振り返る。モナーコインは4月16日にセグウィット採用が決定したことで直近1ヶ月の間に最大400%超の上昇を見せた。4月1日時点では1モナーコイン=6円前後で推移していたところ4月18日には一時24.7円の高値を示現し、これが今月最高値となった。採用後10日以上が過ぎた本稿作成時点では月最高値から57%下落して1モナーコイン=14円前後で取引されている。ちなみにモナーコインのフェアバリューを時価総額と売買代金の水準から算出してみたところ、現時点のフェアバリューは6.9ドル(約766円)となるため割安と見ることもできる。

ライトコインは今回セグウィット採用が決定する数日前の24日に、1ライトコイン=13.5円から最大で17.5円と130%の上昇を見せた。現時点では15円前後で取引されているが、今後価格が下落していくこととなるのかどうかが注目される。モナーコイン同様に市場に材料出尽くしと判断された場合、モナーコインの例に鑑みれば採用決定から15%前後の下落もあり得る。

モナーコインとライトコインの価格推移は、11月にビットコインがセグウィットを導入することになった場合の市場の反応を予測する材料となり得よう。また、こうしたアルトコイン動向がビットコイン本体に及ぼす影響についても今後注目される。

《SI》

 提供:フィスコ

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