ソニー軟調も底堅い、今期営業利益予想２７００億円に減額し電池事業を村田製に売却

　ソニー<6758>は１０月３１日取引終了後、１７年３月期の連結業績予想の修正を発表。営業利益を３０００億円から２７００億円（前期比８．２％減）へ、最終利益を８００億円から６００億円（同５９．４％減）へ減額修正した。

　ソニーは電池事業を村田製作所<6981>に約１７５億円で売却することで合意、売却に伴い約３３０億円の減損損失が発生するほか、４５億円の税金費用も利益を押し下げる。リチウムイオン電池事業は収益が低迷しており、今年７月の時点で村田製と事業売却については合意していた。もっとも売上高に相当する営業収入は７兆４０００億円予想で据え置いており、下落率は２％前後と売り圧力は限定的なものにとどまっている。歴代最速のスピードの売れ行きを示す「プレイステーション４」や１０月に鳴り物入りで投入された「プレイステーションＶＲ（ＰＳＶＲ）」などに対する期待が株価を支えている。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）