カルナバイオがＳ安、１５年１２月期黒字転換予想もサプライズ感に乏しく利益確定売り

　カルナバイオサイエンス<4572>がストップ安。２８日の取引終了後、従来、未公表としていた１５年１２月期の連結業績予想を発表し、売上高１５億３２００万円（前期比２．５倍）、営業損益３億７２００万円の黒字（前期６億３４００万円の赤字）、最終損益３億６４００万円の黒字（同８億４６００万円の赤字）と黒字転換を見込むものの、想定の範囲内との見方が強く、また、株価は７月２３日に年初来高値６０３０円をつけるなど上昇基調にあったことから、利益確定売りが出ているようだ。
　同社では従来、創薬支援事業の予想のみ発表し、売上高を９億１７００万円（前期比５０．０％増）、営業利益４億６００万円（同８．１倍）としていた。しかし、米ヤンセン・バイオテック社との間で、カルナバイオが創出した医薬品候補化合物の開発に関するライセンス契約を締結したのに伴い導出一時金が計上される見込みであることなどから、創薬事業の売上高を６億１４００万円とし、営業損益の黒字転換を見込み、業績予想を公表することになったとしている。

カルナバイオの株価は１２時５０分現在３４５０円（▼７００円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）

最終更新日：2015年07月29日 12時57分