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5034 unerry

東証G
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unerry Research Memo(6):2024年6月期の営業利益は3.3倍と高成長を見込む


■今後の見通し

unerry<5034>の2024年6月期の業績予想は、売上高2,898百万円(前期比39.6%増)、営業利益117百万円(同233.4%増)、経常利益117百万円(同235.2%増)、当期純利益65百万円(同599.4%増)を見込んでいる。売上高は、前期の新規顧客をリカーリング顧客化し、クロスセルを着実に実行することで、39.6%の成長率達成を目指す。分析・可視化サービスと行動変容サービスを積極的に伸ばす計画だ。具体的には、2023年6月期の顧客数は145社(うちリカーリング顧客78社、新規または取引中67社)だが、これを2024年6月期には192社に増やす。そのうちリカーリング顧客については38社増の116社を目指す。また、直接原価率の低い分析・可視化サービスを伸ばすことで原価を抑制し、粗利率を35.5%と前期比1.7pt改善していく。販管費は、プロダクト開発・業務提携のための投資の増加、成長に合わせた採用強化による人件費の増加により前期比36.6%増加を見込む。その結果、営業利益率は4.0%と前期比2.3ptの改善を予想している。

同社では、2024年6月期において、(1)利率改善、(2)第3四半期への売上偏重、(3)戦略価格受注からの売上転換の3点を課題として捉えており、その解決策を推進する方針である。具体的には、原価率の低い「ショッパーみえーる」を積極的に拡販し、分析・可視化サービスの伸長により、粗利率を改善する。行動変容サービスは業務を自動化・標準化するなどの効率化を進め、広告媒体は原価の高いSNSに対して原価のより低いアプリやプッシュ型配信の比率を高めることなどに注力する。第3四半期への売上偏重については、年末から3月にかけてイベントが多い小売・外食企業の売上が集中することが主因であるため、定常集客や「ショッパーみえーる」などの月額課金型案件の推進、小売・外食関連企業以外の金融業者、観光業者、自治体等の顧客獲得に力を入れる方針である。戦略価格受注からの売上転換については、アプリは作りたいが予算が不足しているといった複数の重点顧客に対して、戦略的に初期開発費用を値引いて「One to Oneサービス」を前期より提供しているが、運用段階から収益を確保していくとともに、その延長で他のサービスをクロスセルし収益を増大化する方針だ。弊社ではそうした規模の大きい重点顧客と年間契約を締結していくことも収益の安定化につながるものと考えている。

投資計画としては、主に三菱食品との業務提携によるリテールメディア事業のプラットフォーム開発を推進するための人件費・採用費及びプラットフォームのインフラ費で75百万円、 分析・可視化サービスの「ショッパーみえーる」を小売以外にも展開するためのシステム開発費用60百万などを見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)

《AS》

 提供:フィスコ

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