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株価指数先物【寄り前】 日銀トレードが一巡し、押し目狙いのロング対応


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 33100 +330 (+1.00%)
TOPIX先物 2323.0 +32.5 (+1.41%)
シカゴ日経平均先物 33095 +325
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 28日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。6月の米個人消費支出(PCE)は、変動の大きいエネルギー・食品を除くコア価格指数が前年同月比で4.1%上昇と5月(4.6%上昇)から減速したほか、7月のミシガン大消費者信頼感指数(確定値)が速報値から下方修正されたが、2021年以来の高水準となった。インフレ率の低下、景気の底堅さが確認されたとして、米連邦準備理事会(FRB)による利上げサイクルが終了するとの観測が強まったほか、米経済のソフトランディング(軟着陸)への期待が高まった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、メディア、家庭用品・パーソナル用品が上昇した一方で、保険、不動産、公益事業が下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比325円高の3万3095円だった。日経225先物(9月限)は日中比90円安の3万2680円で寄り付き、3万2550円まで売られた後はリバウンドが強まり、米国市場の取引開始直後には3万3130円まで買われる場面も見られた。買い一巡後は膠着感が強まったものの、3万3000円処での底堅さが見られるなか、終盤にかけて一時3万3140円まで上げ幅を広げるなど、高値圏での推移を継続し、3万3100円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。先週末は日銀の金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)修正への思惑によって朝方から神経質な相場展開となり、結果公表後は荒い値動きを見せていた。ただし、日銀会合を手掛かりとしたアルゴリズム発動によるトレードとみられ、28日取引終了後のリバウンドで概ね急落前の水準を回復した。日銀トレードが一巡したことで、改めて押し目狙いのロングが入りやすいだろう。

 米国ではパウエルFRB議長の発言を受けて、今週発表される経済指標への関心が高まりやすいが、指標の結果を受けて追加利上げ観測が後退するようだと、米国市場の上昇が支援材料になる可能性がある。また、日銀は長期金利の上昇をこれまでの0.5%程度から事実上、1%まで容認する方針を示した。一方で、当面は政策変更を行わないといった見方のなか、仕切り直しに向かわせやすい。

 日経225先物は3万3000円処での底堅さを見極めることになろうが、これを下回ったとしても25日移動平均線(3万2720円)が支持線として意識されやすく、押し目狙いのロング対応となろう。ボリンジャーバンドの+1σ(3万3140円)を捉えてきたことから、+2σが位置する3万3560円辺りが目先的なターゲットとなり、次第に7月4日に付けた戻り高値3万3810円を狙ったリバウンドが期待されてきそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万2875円~3万3500円辺りのレンジ推移が意識されよう。

 VIX指数は13.33に低下した。日銀の政策変更に関するリーク報道を受けて27日には一時15.02まで上昇する場面も見られたが、再び25日線を下回ってきた。リスク選好に傾きやすく、ショートを仕掛けづらくさせそうである。

 なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.30倍だった。先週末は14.18倍から14.39倍と変動幅は大きかったが、NT低下の場面ではボリンジャーバンドの-3σ水準まで低下したこともあり、下向きのトレンドではあるが、いったんはNTショートの巻き戻しに向かわせる可能性もあろう。

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