市場ニュース

戻る
 

【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ミラースHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■ミラースHD <8897>  493円 (-91円、-15.6%)

 東証プライムの下落率トップ。MIRARTHホールディングス <8897> [東証P]が4日ぶり急反落。20日の取引終了後、1600万株の新株式発行と600万株の公募による自己株式処分、上限330万株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表。株式需給の悪化を懸念した売りが出た。発行価格や処分価格は5月29日から6月3日までのいずれかの日に決定する。調達資金約117億円(手取り概算額)は子会社への投融資資金に充てる。子会社を通じて再生可能エネルギー事業やホテル事業の更なる拡大を目指す構えだ。

■SOMPO <8630>  2,942円 (-190円、-6.1%)

 東証プライムの下落率9位。SOMPOホールディングス <8630> [東証P]が続急落。20日の取引終了後に24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の純利益は前期比44.7%減の2300億円を見込む。実質増配計画と自社株買いも公表したが、損保大手3社のなかで減益計画を示したのはSOMPOのみとなった。減益でかつ、市場の見立てよりも低い利益水準となる見通しとなり、ネガティブ視されたようだ。国内損保事業でシステム開発など先行投資の影響などを織り込んだ。25年3月期の年間配当は112円を計画。株式分割を考慮した水準で前期の年間配当は100円で、実質増配を見込む。自社株買いは、取得総数4000万株(自己株式を除く発行済み総数の4.04%)、取得総額770億円を上限とし、6月3日から11月18日の間、実施する。

■三井不 <8801>  1,469円 (-21円、-1.4%)

 三井不動産 <8801> [東証P]が3日ぶりに反落。そのほか、三菱地所 <8802> [東証P]、住友不動産 <8830> [東証P]が後場に弱含みで推移した。東京建物 <8804> [東証P]や野村不動産ホールディングス <3231> [東証P]も安く、東証の業種別指数で「不動産業」は下落率トップとなった。不動産経済研究所が21日発表した首都圏の新築分譲マンション市場動向によると、4月の発売戸数は前年同月比42.5%減の972戸と大幅な減少となった。国内金利に上昇圧力が掛かるなか、今後の販売動向を懸念した売りを促す要因となったようだ。初月契約率は62.4%と同11.3ポイント低下。東京23区のほか、東京都下、神奈川県、埼玉県、千葉県のすべてのエリアで発売戸数は減少した。

※21日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均