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【市況】15日の株式相場見通し=弱含み推移か、目先利食い圧力も下値では押し目買い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 15日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均株価は前週末終値近辺で弱含みに推移する公算が大きい。前週末は欧州株市場が主力銘柄を中心にほぼ全面高商状に買われたが、米国株市場ではリスク選好の流れを維持できず、NYダウが反落するなど軟調な動きを強いられた。大手銀行をはじめ米企業は決算発表期に突入したが、出足は株価の反応が今一つで利益確定の動きが優勢となった。ただ、この日に発表された昨年12月の米卸売物価指数(PPI)が市場コンセンサスに反して低下したことは、インフレ警戒感の後退につながった。米10年債利回りが低下基調となり、再び4%台を下回る水準での推移が続いていることからハイテク系グロース株中心に下値に対しても頑強で、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅ながら上昇して引けている。東京市場では年明けからリスクオンの流れが鮮明であり、日経平均は大発会こそ軟調だったもののその後は5連騰を記録、この間に合計2300円近い大幅な上昇を示している。目先過熱感も意識されやすく足もとで上値の重い地合いが想定されるが、一方で個別株物色は旺盛で日経平均の下値を支えそうだ。国内に手掛かり材料が少ないなか、米株価指数先物の値動きや外国為替市場の動向に左右されるケースも考えられる。

 12日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比118ドル04セント安の3万7592ドル98セントと3日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同2.575ポイント高の1万4972.760だった。

 日程面では、きょうは12月のマネーストック、11月の特定サービス産業動態統計、12月の工作機械受注額など。なお、引け後に東証から「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」企業のリスト公表が行われる。海外では、11月のユーロ圏鉱工業生産、11月のユーロ圏貿易収支など。米国市場は休場となる。

出所:MINKABU PRESS

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