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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):Jフロント、売れるネット、Vテク

Jフロント <日足> 「株探」多機能チャートより
■Jフロント <3086>  1,278円  -31.5 円 (-2.4%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 J.フロント リテイリング<3086>が続落した。26日の取引終了後に24年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比11.5%増の2865億6200万円、最終利益は同46.3%増の216億400万円だった。大幅な増収増益となり、9~11月期で最終利益は同89%増と大きく伸びた。訪日外国人客数の回復が百貨店事業の収益を押し上げた。一方で、通期の業績予想は据え置いた。業績の上振れを期待していた投資家にとっては失望感を促す形となり、売りが優勢となった。

■売れるネット広告社 <9235>  641円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 売れるネット広告社<9235>は急騰。26日の取引終了後、100%子会社として新会社「売れる越境EC社」を設立すると発表。今後の業容拡大への期待から買いが膨らんだ。越境EC分野への進出による海外販路の開拓を目指す。米ECモール「アマゾン」を活用した事業を始めることを検討している。2024年2月に設立する予定。越境ECへの進出にあわせ、今後ECモールの販売手法に関するノウハウを蓄積し、日本国内の商品を海外で販売するための土台(仕組み)を構築するという。

■ブイ・テクノロジー <7717>  2,943円  +345 円 (+13.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 ブイ・テクノロジー<7717>が急騰、13%を超える上昇で2900円台まで一気に駆け上がりプライム市場の値上がり率トップとなる場面があった。半導体市況の底入れ観測が強まるなか、半導体関連が主力株を中心に軒並み上昇しているが、液晶市況も同様に市況改善傾向にあることで関連株にマーケットの視線が向いている。そのなか、同社は液晶や有機ELなどフラットパネルディスプレー(FPD)の製造・検査装置を主力としており、関連最右翼として投資資金を呼び込んでいる。また、同社は半導体製造装置分野にも経営資源を注いでおり、今月11日にグループ会社がシリコンウエハーの製造歩留まりを改善する結晶欠陥検査装置の出荷を開始したことを開示し、これが材料視された経緯がある。

■東京ラヂエーター製造 <7235>  697円  +69 円 (+11.0%) 一時ストップ高   本日終値
 東京ラヂエーター製造<7235>が急騰。26日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を330億円から335億円(前期比5.4%増)へ、営業利益を9億円から13億円(同58.0%増)へ、最終利益を5億5000万円から13億円(前期7億1800万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。半導体不足やその他サプライチェーンの混乱が収束し、日本市場において需要が堅調に推移したことで、日本セグメントにおける売り上げが想定を上回ったことが要因。また、資源市況が比較的安定した動きとなったことや、製造効率化及び固定費削減活動を推進したことなども寄与する。

■BlueMeme <4069>  1,138円  +105 円 (+10.2%)  本日終値
 BlueMeme<4069>が急反発。26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を4万8000株(発行済み株数の1.39%)、または5000万円としており、取得期間は24年1月9日から4月8日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

■モンラボ <5255>  253円  +16 円 (+6.8%)  本日終値
 モンスターラボホールディングス<5255>が続伸。午前11時ごろ、AI位置情報解析やシステム開発、コンサル企画を提供するレイ・フロンティア(東京都台東区)の株式の一部を三井物産<8031>から取得し、持ち分法適用関連会社としたと発表しており、好材料視された。レイ・フロンティアの高精度な位置情報テクノロジーは小売、飲食、運輸・交通、観光、ヘルスケアなど幅広い業界で多様なユースケースに適応することが可能であることから、モンラボのデジタルコンサルティングにおいて差別化を図れるテクノロジーとして、積極的に活用していく予定という。また、レイ・フロンティアが独自開発した行動記録アプリ「SilentLog」を通して蓄積される位置情報データを活用し、継続的な顧客インサイトをクライアントに提供することで、新たな価値提供の強化も狙うとしている。

■unerry <5034>  2,057円  +125 円 (+6.5%)  本日終値
 unerry<5034>が続伸。この日の寄り前、千葉県が実施する「アクアラインの人流データレポート作成業務」に採択されたと発表しており、好材料視された。今年7月22日から実施されている東京湾アクアライン上り線におけるETC時間帯別料金「ロードプライシング」の社会実験が「アクアライン利用者数の変化」や「周辺施設の利用状況」「県内観光客の周遊傾向」へどのような影響があったかを人流ビッグデータなどを用いて分析し、観光振興に関する効果検証を行うとしている。

■HOUSEI <5035>  513円  +27 円 (+5.6%)  本日終値
 HOUSEI<5035>が急反発。26日の取引終了後、時事通信社(東京都中央区)から「画像データベースシステム」の刷新を受託したと発表したことが好感された。時事通信社グループの「画像データベースシステム」は、同グループが保有する画像データ、及びネガ・ポジフィルムの所在情報テキストデータを一元管理するシステムで、出版、放送、WEBメディアなどにも静止画や動画を提供している。刷新に際しては、新たに災害時のデータ保護、画像に加え動画、音声をシステム内に保管運用、各種メタデータの活用、パフォーマンスの向上などが組み込まれるという。なお、HOUSEIでは、今回の受託で得た知見の一部を時事通信社グループから承諾を得た範囲で活用しながら、HOUSEIのAI・画像検索・マイクロサービス化などのデジタルテクノロジーも投入した、新たなプラットフォームをHOUSEIブランドでローンチする予定だ。

■帝国通信工業 <6763>  2,003円  +101 円 (+5.3%)  本日終値
 帝国通信工業<6763>が高い。英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドが26日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、共同保有者分を含む帝通工株の保有割合が5.02%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入った。保有目的は「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」とし、更に「発行会社の財務的健全性及び市場での地位が株価に反映されていないと考えており、全ての株主のために株式価値を高めるための方法を話し合うことを目的とし、発行会社の経営陣に対して対話を要求する場合がある」としている。報告義務発生日は12月19日。

■インテリW <4847>  1,038円  +37 円 (+3.7%)  本日終値
 インテリジェント ウェイブ<4847>が6日ぶりに反発。午前11時ごろ、日本放送協会(NHK)と共同で開発したIPフローモニタリングソリューション「EoM」の特許を取得したと発表しており、好材料視された。「EoM」は、テレビ放送などの映像伝送において、通信の流れをリアルタイムでモニタリングするツール。映像を送るデータフローが遅延なく適切に流れているかを監視し、何か異常が生じた際にはそれをリアルタイムで検知、把握することができるという。放送の品質維持や向上に重要なツールとなっており、既に国内外の放送事業者に導入され、スポーツ競技の高品質な中継などに活用されているという。

●ストップ高銘柄
 ジィ・シィ企画 <4073>  568円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 ジェイック <7073>  5,130円  +705 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 プロルート丸光 <8256>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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