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【市況】14日の株式相場見通し=売り買い交錯、NYダウ最高値も円高は逆風材料

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 14日の東京株式市場は方向感が見えにくく、日経平均株価は3万3000円近辺で売り買いを交錯させる展開か。注目されたFOMCの結果はFRBが政策金利の据え置きを決め、最終金利水準に到達したとの見方が強まった。また、2024年末の政策金利見通しを4.6%とし、FRBは年3回の利下げを見込んでいることが分かり、米国株市場ではこれを好感する形でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに急速に水準を切り上げている。NYダウは500ドルを超える上昇で初の3万7000ドル台乗せとなり、22年1月につけた史上最高値を更新した。これを受けて東京市場でも本来ならばリスクオンの流れが加速しそうな場面だが、米長期金利の低下を受けて、外国為替市場ではドル売り・円買いの動きを誘発、急速に円高が進んでいることは主力輸出株を中心に逆風材料となる。また、岸田政権の閣僚の一斉交代で政局に不透明感が強まっていることで海外投資家の売りを誘う可能性もあり、神経質な地合いとなるケースも考えられる。

 13日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比512ドル30セント高の3万7090ドル24セントと大幅高で5日続伸。ナスダック総合株価指数は同200.567ポイント高の1万4733.964だった。

 日程面では、きょうは10月の機械受注統計など。海外では、イングランド銀行(英中銀)が金融政策委員会の結果と議事録を開示するほか、ECB理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見が行われる。米国では11月の小売売上高、11月の輸出入物価指数、10月の企業在庫など。

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2023年12月14日 08時00分

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