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【市況】【↓】日経平均 大引け| 9日ぶり反落、欧米株安に追随し利益確定売りが優勢 (9月7日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  33118.55
高値  33322.45(09:44)
安値  32986.35(14:54)
大引け 32991.08(前日比 -249.94 、 -0.75% )

売買高  14億5499万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆6493億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は9日ぶり反落、欧米株安に追随
 2.米株市場はインフレ警戒再燃、金利上昇を嫌気
 3.東京市場は朝安後プラス圏浮上も売り直される
 4.半導体の値がさ株売られ日経平均の下げを助長
 5.TOPIXの下げは軽微、値下がり数は全体の6割強

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比198ドル安と続落した。原油価格の上昇でインフレと利上げ長期化への懸念が高まり売りが優勢となった。

 東京市場では、前日の欧米株安を受けて利益確定の売りが表面化し、日経平均株価は久しぶりに下げに転じ終値で3万3000円台を割り込んだ。

 7日の東京市場は、ハイテク主力株中心に利食い圧力が顕在化した。前日の欧州株市場が総じて安かったほか、米国株市場でも経済指標の発表を受けインフレへの警戒感が再燃、米長期金利上昇を嫌気して広範囲に売りが広がった。原油市況の上昇もインフレ懸念を助長した。東京市場では前日まで日経平均が8連騰と上げ足を強めていたが、きょうは欧米株が軟調だったこともあり、目先スピード警戒感からの売りを誘発した。朝安後に下げ渋り、為替の円安を背景に一時プラス圏に浮上する場面もあったが、その後は売り直され、後場に入ると下げ幅を広げた。日経平均は値がさの半導体や電子部品株が下げた影響が反映されたが、TOPIXの下落率は相対的に小さかった。なお、値下がり銘柄数はプライム市場の63%を占めている。

 個別では、アドバンテスト<6857>が急落、売買代金で群を抜くレーザーテック<6920>も安く、ソシオネクスト<6526>も売られた。ニデック<6594>、村田製作所<6981>などの下げも目立つ。ダイキン工業<6367>、キーエンス<6861>が軟調。デジタルガレージ<4819>が大幅安となり、沖電気工業<6703>、NTN<6472>なども大きく水準を切り下げた。大平洋金属<5541>、イビデン<4062>なども値を下げた。
 半面、三菱重工業<7011>が上値追い継続、ファーストリテイリング<9983>も底堅さを発揮した。ソフトバンク<9434>も堅調。川崎重工業<7012>が値を上げ、JR東日本<9020>も上昇した。トーホー<8142>、インテージホールディングス<4326>がストップ高に買われ、丹青社<9743>、ムゲンエステート<3299>、黒崎播磨<5352>なども大幅高となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、ファストリ <9983>、キッコマン <2801>、中外薬 <4519>、東京海上 <8766>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約23円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、TDK <6762>、東エレク <8035>、ダイキン <6367>、村田製 <6981>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約142円。うち83円はアドテスト1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)パルプ・紙、(3)石油石炭製品、(4)陸運業、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)精密機器、(3)非鉄金属、(4)電気機器、(5)海運業。

■個別材料株

△コメ兵HD <2780> [東証S]
 楽天とラクマ鑑定サービスの試験提供で合意。
△インテージH <4326> [東証P]
 NTTドコモがTOBで連結子会社化へ。
△JMC <5704> [東証G]
 今12月期営業2割増益予想も一段の上振れ濃厚。
△クラダシ <5884> [東証G]
 愛媛銀 <8541> などとの連携協定締結。
△タダノ <6395> [東証P]
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が格付けを引き上げ。
△トラースOP <6696> [東証G]
 倉庫作業分析ツールにウェアラブル端末を提供。
△きずなHD <7086> [東証G]
 SMBC日興証券が新規カバレッジ開始。
△トーホー <8142> [東証P]
 今期上方修正と増配を好感。
△スカパーJ <9412> [東証P]
 自社株買いを好感。
△丹青社 <9743> [東証P]
 上期営業利益2倍に上方修正。

▼アスカネット <2438> [東証G]
 第1四半期営業益45%減で通期計画進捗率6%弱。
▼NTN <6472> [東証P]
 220億円のユーロ円CB発行で希薄化に警戒感。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)トーホー <8142>、(2)インテージH <4326>、(3)丹青社 <9743>、(4)ヤマエGHD <7130>、(5)ムゲンE <3299>、(6)タダノ <6395>、(7)黒崎播磨 <5352>、(8)ADWG <2982>、(9)竹内製作所 <6432>、(10)ジャムコ <7408>。
 値下がり率上位10傑は(1)アドテスト <6857>、(2)Dガレージ <4819>、(3)オープンドア <3926>、(4)OKI <6703>、(5)NTN <6472>、(6)ミダックHD <6564>、(7)村田製 <6981>、(8)邦チタ <5727>、(9)応用地質 <9755>、(10)東光高岳 <6617>。

【大引け】

 日経平均は前日比249.94円(0.75%)安の3万2991.08円。TOPIXは前日比9.15(0.38%)安の2383.38。出来高は概算で14億5499万株。東証プライムの値上がり銘柄数は629、値下がり銘柄数は1151となった。東証マザーズ指数は755.08ポイント(11.87ポイント安)。

[2023年9月7日]


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