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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:M&A総研、ソシオネクス、豊田通商

M&A総研 <日足> 「株探」多機能チャートより
■元気寿司 <9828>  4,590円  +700 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 元気寿司<9828>はストップ高。回転ずしを国内外で展開するが、脱コロナで客数が伸び、足もとの業績は絶好調に推移している。前週末28日取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(23年4~6月)決算は営業利益が前年同期比95%増の10億4800万円と倍増近い伸びを示しており、これを好感する形で投資資金が集中した。通期営業利益予想の14億5000万円に対する進捗率は72%に達しており、業績上方修正への期待感も膨らんでいる。

■M&A総研 <9552>  3,975円  +420 円 (+11.8%)  11:30現在
 M&A総研ホールディングス<9552>が急反発している。前週末28日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年10月~23年6月)連結決算は売上高63億3600万円、営業利益36億1000万円、純利益24億2700万円となった。第2四半期から連結決算に移行したため前年同期との増減率は開示していないが、通期計画に対する営業利益の進捗率は90%に上り、増額修正期待から買われているようだ。既存のM&Aアドバイザーに加えて、採用したM&Aアドバイザーが着実に結果を出しており、第3四半期時点でM&A仲介の成約件数が105件に上り、前期の通期成約件数61件を大幅に超過したことが牽引した。また、手数料総額1億円以上の大型案件数が前期の7件に対して、今期は第3四半期までに11件成約したことも寄与した。なお、23年9月期通期業績予想は、売上高80億円、営業利益40億円、純利益26億3800万円の従来見通しを据え置いているが、会社側では売上高・営業利益ともに通期計画を達成する見込みとしている。

■ソシオネクスト <6526>  17,050円  +1,680 円 (+10.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 ソシオネクスト<6526>は大きく買い優勢、カイ気配で始まった。前週末28日取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(23年4~6月)決算は営業利益が前年同期比81%増となる101億900万円と大幅な伸びを達成した。同社が手掛ける半導体チップは先端プロセス製品を中心に量産段階へ移行していることでトップラインが急拡大し、増収効果が利益にも反映された。好決算を受け株価もリバウンド狙いの買いが一気に強まった。同社株は大株主3社の保有株一斉売却の発表を受け7月6日に急落した後、75日移動平均線を絡めた安値圏もみ合いの動きにあったが、目先は満を持して上放れる格好となっている。

■豊田通商 <8015>  8,279円  +730 円 (+9.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 豊田通商<8015>が急反発し上場来高値を更新している。前週末28日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、最終利益を2800億円から3000億円(前期比5.6%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各102円の年204円から各107円の年214円へ引き上げたことが好感されている。足もとの為替レートが円安に推移していることなどにより、第1四半期業績が想定よりも堅調に推移していることが要因としている。なお、売上高、営業利益の予想は開示していない。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高2兆5407億円(前年同期比7.0%増)、最終利益927億1600万円(同23.9%増)だった。日本や北米を中心とした自動車部品の取り扱いの増加によりグローバル部品・ロジスティクス分野が伸長したほか、エレクトロニクス事業、自動車材料事業における自動車生産関連の取り扱い増加などで、化学品・エレクトロニクス分野が堅調に推移した。

■EIZO <6737>  5,040円  +415 円 (+9.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 28日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は2倍増益で着地」が好感された。
 EIZO <6737> [東証P] が7月28日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の25.1億円に急拡大し、通期計画の86億円に対する進捗率は29.3%に達し、5年平均の16.9%も上回った。
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■北海道電力 <9509>  631.5円  +48 円 (+8.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 北海道電力<9509>は急反発で年初来高値更新。前週末28日の取引終了後に4~6月期決算を発表。売上高が前年同期比29.4%増の2277億9100万円、最終利益が同3.3倍の346億500万円と好調な内容だったことから、これを好感した買いが集まっている。燃料価格や卸電力市場価格の変動に伴う収支の好転、電気料金の見直しなどが寄与した。あわせて、従来未定としていた24年3月期予想について売上高を前期比9.9%増の9770億円、最終損益を前期の赤字から270億円の黒字に転換する見通しを示した。

■綜合警備保障 <2331>  856.1円  +62.6 円 (+7.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 綜合警備保障<2331>が急反発し、2022年1月以来、およそ1年半ぶりの高値をつけた。前週末28日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算とともに、自社株買いの実施を発表し、材料視された。同社は取得総数650万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.28%)、取得総額50億円を上限に8月1日から11月30日の間に自社株買いを実施する。4~6月期の決算は、売上高が前年同期比6.7%増の1215億9300万円、経常利益が同16.7%増の91億9300万円だった。主力の「セキュリティ事業」では、機械警備業務や常駐警備業務が増収となった。

■七十七銀行 <8341>  3,035円  +197 円 (+6.9%)  11:30現在
 28日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は8%増益で着地」が好感された。
 七十七銀行 <8341> [東証P] が7月28日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比7.8%増の125億円に伸び、4-9月期(上期)計画の200億円に対する進捗率は62.8%となり、5年平均の64.1%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒七十七銀行の詳しい業績推移表を見る

■SCSK <9719>  2,344.5円  +150.5 円 (+6.9%)  11:30現在
 SCSK<9719>が急伸し、年初来高値を更新した。前週末28日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比8.6%増の1133億7100万円、最終利益は同28.6%増の90億700万円だった。増収率は通期における計画(前期比5.4%増)を上回ったほか、営業利益率も2ケタ台に乗せており、好決算を評価した買いを集めたようだ。4~6月期は通信業向けネットワーク機器の販売は減少したものの、システム開発案件は増加し、検証サービス・BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)ビジネスなどが好調に推移した。システム開発案件と保守・サービス分野における利益率の向上も寄与した。

■東祥 <8920>  1,433円  +89 円 (+6.6%)  11:30現在
 東祥<8920>が4連騰し年初来高値更新となっている。前週末28日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高62億1200万円(前年同期比18.6%増)、営業利益9億6200万円(同69.4%増)、純利益3億6100万円(同67.8%増)と、大幅増益となったことが好感されている。会員数回復に向け積極的な広告宣伝活動を実施したことなどが奏功しスポーツクラブ事業が伸長したほか、ホテル事業で平均宿泊稼働率が上昇し第1四半期として過去最高の売上高となった。また、前期に取得した収益用不動産の売り上げが貢献した不動産事業が大幅な増収となったことも寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高260億円(前期比15.5%増)、営業利益40億円(同27.6%増)、純利益16億円(同86.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■エス・エム・エス <2175>  2,962.5円  +182 円 (+6.6%)  11:30現在
 28日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は14%増益で着地」が好感された。
 エス・エム・エス <2175> [東証P] が7月28日大引け後(15:05)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比13.9%増の46億円に伸び、通期計画の99.6億円に対する進捗率は46.3%に達し、5年平均の41.2%も上回った。
  ⇒⇒エス・エム・エスの詳しい業績推移表を見る

■黒崎播磨 <5352>  10,630円  +650 円 (+6.5%)  11:30現在
 28日に決算を発表。「今期経常を8%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も60円増額」が好感された。
 黒崎播磨 <5352> [東証P] が7月28日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比38.6%増の47.5億円に拡大した。業績好調に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を160円(前年同期は110円)実施するとし、下期配当は従来計画の300円→200円に修正した。年間配当は従来計画の300円→360円(前期は290円)に増額修正した。
  ⇒⇒黒崎播磨の詳しい業績推移表を見る

■三共生興 <8018>  678円  +40 円 (+6.3%)  11:30現在
 28日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は57%増益で着地」が好感された。
 三共生興 <8018> [東証S] が7月28日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比56.6%増の9.3億円に拡大し、通期計画の30億円に対する進捗率は31.2%となり、5年平均の30.5%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒三共生興の詳しい業績推移表を見る

■積水化学工業 <4204>  2,158.5円  +120.5 円 (+5.9%)  11:30現在
 積水化学工業<4204>が3日ぶりに急反発し、2021年4月以来、およそ2年3カ月ぶりの高値をつけた。前週末28日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、上期(4~9月)と通期の業績予想を見直した。上期の最終利益は減益予想から一転して増益の見通しとなり、見直し買いが入ったようだ。上期の最終利益はこれまでの304億円から395億円(前年同期比1.0%増)に予想を見直した。通期でも700億円から750億円(前期比8.3%増)に見通しを修正している。一方、売上高の見通しは上期、通期ともに従来の予想を185億円減額。通期の売上高の見通しは前期比4.1%増の1兆2935億円とした。第1四半期において投資有価証券売却益を計上したことや、国内戸建住宅市況の影響などを業績予想に織り込んだ。4~6月期は売上高が前年同期比1.1%増の2853億9300万円、最終利益が同65.5%増の241億2900万円だった。リフォーム事業が堅調だったほか、環境・ライフラインカンパニーにおけるスプレッド確保の取り組みも奏功した。一方、戸建住宅市況の低迷が続き、新築住宅事業での受注棟数は減少した。

■日立製作所 <6501>  9,182円  +472 円 (+5.4%)  11:30現在
 28日に決算を発表。「4-6月期(1Q)最終は88%増益で着地」が好感された。
 日立製作所 <6501> [東証P] が7月28日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比88.4%増の700億円に拡大したが、通期計画の5000億円に対する進捗率は14.0%にとどまり、5年平均の51.2%も下回った。
  ⇒⇒日立製作所の詳しい業績推移表を見る

■ブロードメディア <4347>  1,748円  +300 円 (+20.7%) ストップ高   11:30現在
 ブロードメディア<4347>がストップ高の水準となる前営業日比300円高の1748円に買われ、年初来高値を更新した。前週末28日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比11.0%増の35億5600万円、経常利益は同25.3%増の3億9400万円だった。経常利益の通期計画に対する進捗率は約33%と順調な滑り出しとなり、決算内容を評価した買いを集めたようだ。ルネサンス高等学校グループの入学生徒数が8期連続で過去最高を更新し、教育セグメントは増収増益となった。メディアコンテンツ事業では広告収入が増加に転じたほか、コスト抑制も奏功し、赤字幅が縮小した。

●ストップ高銘柄
 エンプラス <6961>  6,080円  +1,000 円 (+19.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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