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【市況】11日の株式相場見通し=大幅続落、米株安止まらずリスクオフ続く

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 3連休明けとなる11日の東京株式市場は大きく売り優勢の展開となり、日経平均は続落して2万7000円台を下回りそうだ。前週末の米国株市場では、9月の雇用統計発表を受けてNYダウが600ドル超の下げをみせたほか、ハイテク系グロース株への売りが顕著だったことでナスダック総合株価指数の下げは400ポイントを超え、下落率で3.8%とダウを大きく上回った。そして週明けも下げ止まらずNYダウ、ナスダック総合指数とも下値模索の動きを継続している。前週末発表された9月の米雇用統計の結果を受け、FRBの金融引き締め懸念が続く一方で景気後退に対する警戒感も拭えず、市場のセンチメントが悪化している。米長期金利の上昇を背景にハイテク系グロース株には向かい風が強く意識されており、特にバイデン政権による中国への輸出規制の動きを嫌気して、半導体関連の下げが目立つ状況にある。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は前週末に約6%の下落をみせたのに続き、前日も3.5%弱の下げとなり、直近2営業日で1割近くも水準を切り下げている。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、半導体関連セクターを中心にハイテク主力株には厳しい地合いとなりそうだ。日米金利差拡大を背景に外国為替市場ではドル買い・円売りの動きが加速しており1ドル=146円台を視野に入れる状況にあるが、これをポジティブ視する動きも限定的となりそうだ。

 10日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比93ドル91セント安の2万9202ドル88セントと4日続落。ナスダック総合株価指数は同110.303ポイント安の1万542.102だった。

 日程面では、きょうは8月の国際収支、9月の景気ウォッチャー調査など。海外では9月の英失業率など。

出所:MINKABU PRESS

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