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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):テノックス、市進HD、VIX短先物

■テノックス <1905>  936円  +61 円 (+7.0%) 一時ストップ高   本日終値
 テノックス<1905>は急騰。地盤工事を展開しているが、安倍政権が「3年集中」を看板に掲げ2次補正で注力推進する国土強靱化では、テノコラム工法など独自工法を武器に受注拡大への期待がある。19年3月期の影響2割増益に続き、20年3月期も2ケタ伸長が有望視される。同社株は3%台の高配当利回りを有するにも関わらず、PBRが0.5倍台と超割安圏にあり、目先水準訂正高を狙った投資資金の流入が加速している。

■市進ホールディングス <4645>  595円  +36 円 (+6.4%)  本日終値
 市進ホールディングス<4645>が5連騰と気を吐いている。千葉県を中心に「市進学院」や「市進予備校」を展開し、併営する個別指導塾も好評で生徒数は増勢が続いている。また、東京・赤坂で日本語学校を開校しており、450人以上の生徒数を誇る。政府は、外国人就労拡大に際し専用の日本語試験を設けて受け入れ体制を整備する方針で、同社にとっては強力な支援材料となる。さらに、提携先の学研ホールディングス<9470>とは共同で100社を超える塾連合「教育アライアンスネットワーク(NEA)」を発足するなど、業界の旗振り役的な存在感も見直されている。

■VIX短先物 <1552>  15,090円  +740 円 (+5.2%)  本日終値
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>が急反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。17日の米VIX指数は前週末に比べ2.89(13.36%)ポイント高の24.52に上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた持ち高調整売りでNYダウが507ドル安と急落したことが警戒された。この動きと連動する格好で、国際VIX短期先物は値を上げた。

■クリエイト <3024>  899円  +40 円 (+4.7%)  本日終値
 クリエイト<3024>が地合い悪の間隙を縫って8連騰、11月29日につけた戻り高値870円を上抜き新局面入り。出来高も増勢で上値追いトレンドに弾みがついている。給水・排水管や継手、バルブ、水栓金具など管工機材の卸売最大手。大阪市西区に本社を置き、大阪万博やカジノ関連で建設が活発化するホテルや商業施設の排水関連機材で商機が高まるとの思惑があり、会社側も期待を寄せている。また、水道法改正案の成立で今後水道事業の民営化が同社にとって追い風となる。10月には子会社クリテックが特定建設業の許可及び工事種類を追加取得したことで収益機会が広がっている。PER11倍台、PBR0.8倍台は依然として割安感が強い。

■アイ・オー・データ機器 <6916>  1,096円  +44 円 (+4.2%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 17日、アイ・オー・データ機器 <6916> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.93%にあたる40万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月18日から19年4月30日まで。

■デルタフライ <4598>  3,350円  +125 円 (+3.9%)  本日終値
 Delta-Fly Pharma<4598>が5日続伸。10月12日にマザーズ市場に新規上場し、15日につけた高値5380円をピークに11月26日安値3005円まで株価は下落していたが、直近では底値圏でもみ合いとなっていた。17日に発表した第2四半期決算説明資料では、現在の開発パイプラインの状況として3品目が臨床試験実施中、3品目が臨床試験準備中と説明。特に上場後にパイプラインに追加した固形がんを対象疾患とするDFP-17729について国内で臨床試験準備中としており、研究開発進展への期待が株価の見直しにつながっているようだ。

■リネットJ <3556>  862円  +30 円 (+3.6%)  本日終値
 リネットジャパングループ<3556>が6日続伸と上げ足を加速、全体地合いの影響受けない個別材料株の強みを存分に発揮している。ネット専業のリユース品売買を手掛け、小型家電リサイクルなどにも展開する。来年9月に中古スマホにもSIMロック解除が義務付けられるかたちとなるが、リユース売買事業で、中古スマートフォンの売買を行う同社にも恩恵が期待される。また、海外展開では経済成長顕著なカンボジアへの投資を積極推進、同社の中期成長力の飛躍につながる可能性がある。株式需給面での思惑も漂う。モルガンスタンレーMUFG証券の17日付大量保有報告で同社株の15.49%を共同保有していることが判明。さらに同社と資本・業務提携するSBIグループも純投資目的で買い増しの動きをみせている。同じく17日付でSBIインベストメントが共同保有で9.76%から16.31%に同社株の保有比率を引き上げている。

■インスペック <6656>  1,080円  +31 円 (+3.0%)  本日終値
 インスペック<6656>が大幅続伸。17日の取引終了後、主力製品であるハイエンド基板向けAOI(パターン検査装置)及びフレキシブル基板向けロールtoロール型検査装置などの受注が増加していることを受けて、生産能力を増強すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。本社工場(秋田県仙北市)の敷地を活用して既存の生産工場の増築を行う予定で、これにより工場面積を倍増させ、生産能力を2倍強に増強するという。なお、着工は19年5月、竣工は同年12月を予定しており、19年4月期業績への影響は軽微としている。

■シンワワイズ <2437>  271円  +6 円 (+2.3%)  本日終値
 Shinwa Wise Holdings<2437>が反発。17日取引終了後、フィスコ<3807>、ネクスグループ<6634>、イー・旅ネット・ドット・コム(東京都港区)と業務提携することを発表、これがポジティブサプライズとなり株価を強く刺激する格好となった。今回の提携を通じ、フィスコアプリやヤフーファイナンス、スマートニュース、LINEニュースなどにオークション情報を載せることが可能になり、業容拡大への期待が高まっている。

■フュートレック <2468>  591円  +8 円 (+1.4%)  本日終値
 フュートレック<2468>はしっかり。この日、ロボットベンチャーのGROOVE X(東京都中央区)が18日に発表したLOVEをはぐくむ家族型ロボット「LOVOTTM(らぼっと)」に、同社の音声認識技術vGateが採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「LOVOT」は“ちいさなLOVEが、世界を変える”をコンセプトに開発されたロボットで、全身のタッチセンサーや、約23億通りの種類がある目など、従来の家庭で使用されるロボットにはないスペックのコンピューターが備わっているのが特徴。フュートレックでは、「LOVOT」向けに子供の発話音声や話しかける言葉を学習させた音声認識モデルを開発し、子供の声の認識率向上を実現したという。なお、「LOVOT」は19年秋冬に初回出荷が予定されており、18日午後7時からWEB限定先行予約の受付が開始される。

●ストップ高銘柄
 ワイエスフード <3358>  327円  +80 円 (+32.4%) ストップ高   本日終値
 タカギセイコー <4242>  3,930円  +700 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 フジタコーポレーション <3370>  915円  +150 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ムラキ <7477>  1,562円  -500 円 (-24.3%) ストップ安   本日終値
 プリントネット <7805>  1,002円  -300 円 (-23.0%) ストップ安   本日終値
 日本CMK <6958>  551円  -150 円 (-21.4%) ストップ安   本日終値
 エンバイオH <6092>  622円  -150 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値
 システムズ・デザイン <3766>  661円  -150 円 (-18.5%) ストップ安   本日終値
 など、9銘柄

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