【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):技研興、クロップス、石川製
技研興 <日足> 「株探」多機能チャートより
技研興業<9764>や阿波製紙<3896>など電磁波シールド関連が急伸。韓国の聯合ニュースが22日、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相が米国への対抗措置として、太平洋上での水爆実験の可能性に言及したことを報じており、EMP(核電磁パルス)への警戒から関連銘柄が買われたようだ。このほか、ノイズ除去フィルターを主力とし、NDS(防衛省規格)電磁シールド室調査委員会に名を連ねる双信電機<6938>なども関連銘柄として物色人気が波及している。
■クロップス <9428> 1,013円 +150 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
クロップス<9428>がストップ高。21日の取引終了後、連結子会社テンポイノベーション<3484>が10月25日付での東証マザーズ市場への新規上場を承認されたと発表。上場に伴う株式売り出しで保有株32万4400株を売却するとしていることから、売却益による業績への影響が期待されているようだ。
■石川製作所 <6208> 2,715円 +347 円 (+14.7%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
石川製作所<6208>や細谷火工<4274>など防衛関連の一角が大幅高。トランプ米大統領が19日の国連総会で、北朝鮮が挑発行為をやめない場合は「北朝鮮を完全に破壊するほか選択肢はない」とした演説を受けて、金正恩氏は「史上最高の超強硬対応措置を断行することについて慎重に考慮する」と警告したと朝鮮中央通信が22日朝に伝えており、北朝鮮をめぐる地政学的リスクが改めて強まっているとの見方から買われているようだ。なお、豊和工業<6203>、日本アビオニクス<6946>、東京計器<7721>なども堅調な動きとなっている。
■アバールデータ <6918> 2,084円 +157 円 (+8.2%) 本日終値
21日、アバールデータ <6918> [JQ]が18年3月期の連結経常利益を従来予想の8.4億円→11億円に30.8%上方修正。従来の9.4%減益予想から一転して18.4%増益見通しとなったことが買い材料視された。大手半導体メーカーによる次世代プロセス関連の設備投資が続く中、半導体製造装置の制御部の受注が拡大する。画像処理モジュールの新製品投入や新分野への開拓が順調に進み、利益率の高い自社製品の収益も伸びる。業績上振れに伴い、今期の上期配当を従来計画の17円→21円に増額し、下期配当も23円→28円に増額修正したことも支援材料となった。なお、年間配当は49円(前期は39円)となる。
■ウイルコHD <7831> 235円 +14 円 (+6.3%) 本日終値
21日、ウイルコホールディングス <7831> [東証2]が17年10月期の連結最終利益を従来予想の9000万円→4億7000万円に5.2倍上方修正。増益率が18.4%増→6.2倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。子会社ウイル・コーポレーションが特許権を侵害されたとして損害賠償を求めた裁判で和解が成立。これに伴い、特別利益3億8000万円を計上することが上振れの要因。
■日本ラッド <4736> 1,162円 +65 円 (+5.9%) 本日終値
日本ラッド<4736>は前日のストップ高の余勢を駆って続伸。産業用コンピューター分野で世界トップの実力を持つ台湾のアドバンテック社と提携しており、量子コンピューター分野での研究開発に期待がかかっている。株価は8月21日に1530円の高値をつけた後調整、9月中旬まで下値を探る動きを続けていたが、直近は急反騰で25日移動平均線の上に浮上、底入れを鮮明としている。
■小田原機器 <7314> 615円 +29 円 (+5.0%) 本日終値
小田原機器<7314>が続伸。21日の取引終了後、投資有価証券の一部を売却するのに伴い、投資有価証券売却益を計上する見込みとなったと発表しており、業績上振れの期待感から買いが入ったようだ。9月21日から10月末日までに売却する予定で、売却益の計上額については確定次第公表するとしている。
■カンセキ <9903> 792円 +21 円 (+2.7%) 本日終値
21日、カンセキ <9903> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.40%にあたる10万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月10日から18年2月28日まで。
■アイモバイル <6535> 1,089円 +23 円 (+2.2%) 本日終値
アイモバイル<6535>が3日ぶりに反発。21日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。上限を15万株(発行済み株数の0.71%)、または2億円としており、取得期間は10月2日から12月30日まで。会社側によると、株主還元と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするとしている。
■カナミックネットワーク <3939> 1,910円 +19 円 (+1.0%) 本日終値
カナミックネットワーク<3939>が3日ぶりに反発。21日の取引終了後、キャリア<6198>と業務提携契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入っている。今回の提携は、カナミックNが開発したマッチングシステムにキャリアの人材データベースを連動させ、「カナミッククラウドサービス」を利用する事業者が発信する人材ニーズをキャリアが適時に把握し、迅速に人材供給を行う体制を構築することを目的としたもの。キャリアの保有する人材データベースと連携することで、「カナミッククラウドサービス」ユーザーの求人ニーズに対応し、利便性向上につながることから、業績への貢献が期待されているようだ。
●ストップ高銘柄
クロップス <9428> 1,013円 +150 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
シリコンスタジオ <3907> 4,270円 -1,000 円 (-19.0%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース