【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ソラスト、JCRファ、スクエニHD
ソラスト <日足> 「株探」多機能チャートより
ソラスト <6197> が3日ぶりに反発している。同社は21日、8月の介護サービス利用状況を発表。訪問介護利用者数は前年同月比25.4%増、デイサービスは同18.2%増と2ケタ増を続けており、これを好感する買いが向かった。同社は8月31日にピナクルを子会社化するなど介護事業のM&Aをハイペースで進めている。8月はデイサービスの事業所が6ヵ所増加したほか、入居率も高水準を維持した。入居率はグループホーム98.0%、有料老人ホーム97.3%、サービス付き高齢者向け住宅94.7%といずれも前年同月を上回っている。
■JCRファーマ <4552> 3,325円 +255 円 (+8.3%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
21日、JCRファーマ <4552> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.70%にあたる94万株(金額で28億8580万円)を上限に、22日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は21日終値の3070円)を実施すると発表したことが買い材料視された。発表を受けて、需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。併せて、メディパルホールディングス <7459> と資本業務提携すると発表。米国に合弁会社を設立し、同社開発品の臨床開発を進める。資本面では、メディパルが同社株の発行済み株式数の22.0%を取得。同社はメディパルの持分法適用会社となる。
■スクエニHD <9684> 4,050円 +195 円 (+5.1%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が大幅反発し、年初来高値を更新した。株価は2000年8月以来、約17年ぶりとなる4000円台突破を果たした。傘下のスクウェア・エニックスが21日、PlayStation4/PC向けアクションRPG「NieR:Automata(ニーア オートマタ)」の世界累計出荷・ダウンロード販売本数が200万本を突破したと発表。これを好感する買いが向かった。また同日、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会が「日本ゲーム大賞2017」の年間作品部門各賞を発表。同社の「NieR:Automata」「Overwatch」「ファイナルファンタジーXV」の3タイトルが優秀賞を受賞したことも好感されたようだ。
■レーザーテック <6920> 2,257円 +58 円 (+2.6%) 本日終値
レーザーテック<6920>は大幅反発し年初来高値を更新。21日の取引終了後、半導体関連の新製品を約160億円で受注したと発表しており、将来的な業績への貢献を期待した買いが入った。会社側によると、受注先名や地域、製品の種類など詳細は非公表で、20年6月期以降複数年度にわたり業績に貢献する見通しだという。
■SCSK <9719> 4,695円 +120 円 (+2.6%) 本日終値
SCSK <9719> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を5450円→6350円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、車載ソフトウェア市場が注目分野であることを再強調。国内BSW(Basic Software)事業は5年後には1500億円規模に拡大すると指摘している。そうした中、同社の車載ソフトBSWがサプライヤーなどに採用され長期的な利益成長に繋れば、株価が上昇すると予想している。
■安藤・間 <1719> 768円 +16 円 (+2.1%) 本日終値
安藤ハザマ<1719>が反発。韓国の聯合ニュースが22日、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相が米国への対抗措置として、太平洋上での水爆実験の可能性に言及したと報じたことを受けて、樹脂系中性子遮蔽材や中性子遮蔽コンクリートを手掛け、理化学研究所や日本原子力研究開発機構などに適用実績のある同社にも物色人気が波及しているようだ。
■協和エクシオ <1951> 2,196円 +40 円 (+1.9%) 本日終値
協和エクシオ<1951>が4日続伸し新高値。岩井コスモ証券は21日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は2600円としている。同社は、NTTグループを主要顧客とする電気通信工事の大手。5G(第5世代移動通信システム)や東京五輪に向けた都市再開発に伴う、通信工事の拡大が追い風になるとみている。同社の営業利益は18年3月期、19年3月期ともに2ケタ増益と最高益更新の見込みであり、株価には割安感があるとしている。
■コナミホールディングス <9766> 5,510円 +80 円 (+1.5%) 本日終値
コナミホールディングス<9766>が続伸。24日まで千葉市の幕張メッセで開催中の「東京ゲームショウ2017」で、eスポーツの大会が開かれていることを受けて、eスポーツ関連の注目度が高まっているが、同社もその一つ。KONAMIブースでは連日eスポーツステージを実施しており、「スーパーボンバーマンR」や「遊戯王 デュエルリンクス」「ウイニングイレブン」などeスポーツに対応したタイトルも多いことから、関連銘柄として物色されたようだ。
■西松屋チェーン <7545> 1,257円 +16 円 (+1.3%) 本日終値
西松屋チェーン<7545>が反発。21日の取引終了後に発表した9月度(8月21日~9月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比4.9%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。PB「エルフィンドール」のアウトウエアにおける秋の重点販売品目「ストレッチーノ」「ストレッチパンツ」や、秋冬物の肌着、パジャマの売り上げが大きく伸長した。また、育児用品部門もベビーフードや紙おむつなどのコモディティグッズを中心に堅調に推移した。
■T&K TOKA <4636> 1,295円 +12 円 (+0.9%) 本日終値
T&K TOKA <4636> が続伸し、年初来高値を更新した。21日、従来未定としていた18年3月期の上期配当を17円(前年同期は8.5円)実施するとし、下期配当も17円実施する方針としたことが買い材料視された。足もとの堅調な業績を踏まえ、株主への利益還元を増やす。年間配当は前期比12円増の34円に増配となる。発表を受けて、上期配当の権利付き最終日26日を目前に配当取りを狙う買いが向かった。なお、配当利回りは21日終値ベースで2.65%に上昇した。
株探ニュース