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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):タカラバイオ、田辺三菱、マブチ

タカラバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■タカラバイオ <4974>  1,596円  +41 円 (+2.6%)  本日終値
 タカラバイオ<4974>が反発。12日に、腸内フローラ(腸内細菌叢)解析用キットを9月30日に発売すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。細菌叢とは多様な細菌の集団のことで、ヒト・動物の腸内や口腔内、土壌や大気などの環境中に広く存在している。特に、近年では腸内細菌叢が注目されており、さまざまな研究が活発に行われていることから、次世代シーケンサーを用いて細菌叢を解析するための研究用PCRキット「16S(V3-V4) Metagenomic Library Construction Kit for NGS」を発売することにしたという。

■福井コン <9790>  2,161円  +51 円 (+2.4%)  本日終値
 福井コンピュータホールディングス<9790>が6日続伸。12日の取引終了後、建材・設備と住まいの3Dシミュレーションサイト「3Dカタログ.com」で、住まいの仕様検討やカラーコーディネートをWEB上で実現する新サービスを10月4日に開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。「3Dカタログ.com」は、主要建材メーカー101社、約4500シリーズの製品を収録した「複合型WEBショールーム」として、今年4月にサービスを開始。今回開始する新サービスは、新築戸建てやリフォーム案件で、成約後にCADで設計される住宅プランデータを「3Dカタログ.com」上で施主と共有し、実際に使用する建材や住宅設備をWEB上で視覚的にコーディネートし、選定を行うことができるサービス。住宅会社にとっては、自社で取り扱い可能な建材や住宅設備の候補を絞り込んだ提案ができる一方、施主は、サイト上に立体表示されるプランに建材や住宅設備を配置し、好みのコーディネートを視覚的に確認することができるようになるという。

■田辺三菱製薬 <4508>  2,045円  +43 円 (+2.2%)  本日終値
 田辺三菱製薬<4508>が続伸。野村証券が12日付のリポートで、レーティング「ニュートラル」を継続し、目標株価を1930円から2200円へ引き上げたことが好感された。リウマチ関節炎治療薬「レミケード」や糖尿病治療薬「テネリア」などの既存製品の市場開拓が想定を上回っている。また、筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「エダラボン」 および自己免疫疾患治療剤「MT-1303」も競合薬に対する優位性が明確になったtとみて、17年3月期営業利益を737億円から750億円へ、18年3月期を同693億円から724億円へ、19年3月期を同697億円から758億円と見通しを引き上げた。

■マブチモーター <6592>  5,410円  +110 円 (+2.1%)  本日終値
 SMBC日興証券が12日付でマブチモーター <6592> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を5600円→6600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、パワーウィンドウ用モーターのシェア拡大が加速しており、19年12月期には過去最高益更新が視野に入ってきたと評価。また、シェア拡大ペースの加速に伴い、固定費増加と利益増加ペースがほぼ一致する可能性が高まっており、株主還元の余力が増したと判断。今後は年間55億~80億円程度の自社株買いが継続すると予想している。

■バンナムHD <7832>  2,996円  +59 円 (+2.0%)  本日終値
 SMBC日興証券が12日付でバンダイナムコホールディングス <7832> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を3000円→3800円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、スマホゲームを中心とするネットワークコンテンツの牽引により業績成長は再び加速すると報告。また、収益構造の変化を反映し、主要ゲームソフトメーカーに比べると低位にあったPERも改善する可能性が高いと指摘している。

■丸善CHI <3159>  366円  +7 円 (+2.0%)  本日終値
 丸善CHIホールディングス<3159>が反発。12日取引終了後、17年1月期第2四半期累計(2~7月)の連結決算を発表し、売上高は921億7000万円(前年同期比2.0%増)、営業利益は20億4900万円(同25.8%増)となり、従来予想の営業利益17億3000万円を大きく上回る大幅な営業増益だったことが好感されている。店舗・ネット販売事業や出版事業は、個人消費の低迷が影響し苦戦した。ただ、文教市場販売事業で教育・研究施設、図書館などの設計・施工の大型案件の受注が増加し業績を牽引したことに加え、図書館サポート事業も堅調に推移し利益増に寄与した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高1765億円(前期比0.8%増)、営業利益24億1000万円(同9.3%増)を見込んでいる。

■ヘリオス <4593>  1,979円  +36 円 (+1.9%)  本日終値
 ヘリオス<4593>が反発。12日の取引終了後、体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」の脳梗塞急性期を対象疾患とした国内臨床試験を実施すると発表しており、研究開発の進展への期待感から買いが入ったようだ。同試験は、脳梗塞患者を対象としたHLCM051の有効性および安全性を検討するプラセボ対照二重盲検第2/3相試験。各治験実施医療機関での治験審査委員会の審査を経たうえで実施される予定で、治験期間は18年10月末までのおよそ2年間を予定しているという。

■ピジョン <7956>  2,928円  +44 円 (+1.5%)  本日終値
 ピジョン<7956>が続伸。いちよし経済研究所が12日付のリポートで、レーティング「B」を継続し、フェアバリューを2800円から3000円へ引き上げたことが好感されている。5日に発表した17年1月期上期は、円高のシフトなど海外部門の落ち込みを国内部門の好調が吸収し、営業減益を予想していた同研究所予想を上回り、増益で着地。これを受けて同研究所では、通期営業利益予想を142億円から会社計画水準の150億円まで引き上げた。また、同社は日中間の流通構造の変化に機敏に対応していることから業績拡大の確度が高いとみて、18年1月期は同165億円から175億円へ、19年1月期は190億円から205億円へ引き上げている。

■王将フードサービス <9936>  4,005円  +30 円 (+0.8%)  本日終値
 王将フードサービス<9936>は堅調。同社は12日の取引終了後、台湾に進出することを発表した。継続的な成長を遂げるために、国外市場の取り込みを行うと同時に、海外展開を行うグローバル企業として、企業価値を高めることが目的で日本のソウルフードである“焼餃子”を「和食」として世界へ発信していく。17年3月期中に台湾に子会社を設立し、「餃子の王将」の店舗展開に取り組む。

■ユニ・チャーム <8113>  2,617.5円  +16 円 (+0.6%)  本日終値
 ユニ・チャーム<8113>が4日続伸、年初来高値を約半年ぶりに更新した。株価は8月初旬以降上げ足を強めており、25日移動平均線との上方カイ離修正を入れないまま急勾配の上昇トレンドを描いている。また、このほかでは、花王<4452>が4日ぶり反発、資生堂<4911>も頑強に売り物をこなし続伸するなど、中国本土の個人消費を取り込む銘柄群に買いが厚い。きょう取引時間中に発表された中国の8月の小売売上高が前年同月比10.6%増と7月に続く2ケタの伸びを確保、事前の市場コンセンサスも上回ったことで関連銘柄には追い風材料となっている。

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