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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:WSCOPE、UACJ、そーせい

WSCOPE <日足> 「株探」多機能チャートより
■ダブル・スコープ <6619>  1,524円  +142 円 (+10.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ダブル・スコープ<6619>が続伸、8月相場では大幅な調整をみせたが、目先売り物が枯れたのを見計らってリバウンド狙いの買いが観測されている。同社はリチウムイオン2次電池用セパレーターを生産するが、世界的なエコカー需要を背景にEV向けなど中期的な需要創出が期待されている。直近では国内大手証券が同社の主戦場でもある中国でのエコカー需要が盛り上がりを欠いていることを指摘、見切り売りを誘発していたが、1カ月で5割近い下落をみせたことで、市場では値ごろ感も指摘されていた。米国ではカリフォルニア州の排ガスゼロ車規制が強化される動きにあるほか、欧州では独フォルクスワーゲンの排ガス試験の不正発覚に伴い、これまで以上にプラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)が存在感を高めており、つれて同社株も改めて見直し機運が浮上する可能性がある。

■UACJ <5741>  328円  +15 円 (+4.8%)  11:30現在
 UACJ<5741>が一時5%高と大きく上値を追ったほか、住友金属鉱山<5713>やDOWAホールディングス<5714>、東邦チタニウム<5727>、三井金属<5706>など非鉄株が買いを集めた。ここにきて鉄鋼や化学、非鉄といった素材関連株への物色人気が高まっている。市況低迷や円高による収益デメリットを根拠とした売りが一巡しており、日米金利差拡大思惑を背景とした円安の流れやブレグジット・ショックによる世界景気減速懸念の後退が見直し買いにつながっている。非鉄株はチタン関連など天井が高く、値動きの早い銘柄も多いことで個人投資家資金の参戦も見込みやすい。また、化学セクターながら、酸化チタンを手掛けるチタン工業<4098>が人気となり、東証1部上場銘柄のなかで上昇率トップに買われている。

■アルパイン <6816>  1,210円  +49 円 (+4.2%)  11:30現在
 アルパイン<6816>は堅調。29日付で岡三証券がレーティングを「中立」から「強気」へ引き上げ、目標株価を1500円に設定した。17年3月期営業利益は2期連続で減益が予想されるものの、半期ベースでは下期から増益に転じる見通しとし、18年3月期はOEM向けを中心に売上回復局面を迎え、業績回復に力強さが加わってくると指摘。業績の転換点を迎えている点に注目している。

■群馬銀行 <8334>  464円  +16 円 (+3.6%)  11:30現在
 29日、群馬銀行 <8334> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.11%にあたる500万株(金額で22億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月30日から10月14日まで。

■生化学工業 <4548>  1,478円  +50 円 (+3.5%)  11:30現在
 29日、生化学工業 <4548> がスイスのフェリング・ファーマシューティカルズ社と腰椎椎間板ヘルニア治療剤「SI-6603」の海外ライセンス契約を締結したと発表したことが買い材料。同社はフェリング社に日本を除く全世界を対象とした独占開発・販売権を供与する。一方で、フェリング社から契約締結時一時金500万ドルを受け取るほか、今後の開発や販売などの進捗に応じて、複数年にわたり最大で総額9000万ドルのロイヤルティを受領する。なお、今回の契約は6月15日に結んだ基本合意書に基づくものとしている。

■OBARA GROUP <6877>  3,670円  +110 円 (+3.1%)  11:30現在
 29日、OBARA GROUP <6877> が16年9月期の期末配当を従来計画の30円→60円(前期期末は記念配当10円を含め70円)へと2倍に増額修正したことが買い材料。年間配当は90円(前期は100円)になる。今期業績が計画に対して堅調に進捗していることから、株主に利益還元する。配当権利日を来月に控え、配当取りを狙う買いが向かった。

■そーせいグループ <4565>  17,160円  +470 円 (+2.8%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>が続伸。29日の取引終了後、子会社そーせいが進めていた口腔咽頭カンジダ症治療薬「SO-1105」の日本国内における第3相臨床試験を終了し、所定の目的を達成したと発表しており、順調な進捗を好感した買いが入っている。同試験では、「SO-1105」の有効性・安全性を評価するため、口腔咽頭カンジダ症患者を対象に、ミコナゾール含有製剤を対照薬として、非盲検、ランダム化、多施設共同、並行群間比較法で実施。主要評価項目とした治験薬投与終了後における治癒率は、対照薬と同程度の結果が得られたほか、放射線療法施行後の頭頸部癌患者における投与後の治癒率も、同剤の海外臨床試験の結果と比較して同程度の結果を得ることができたという。また、その他の有効性評価項目からも同剤の有効性は国内外でも差異はないことが示唆され、さらに安全性においても対照薬と比較して問題となる事象はなかったとしている。これを受けて同社では、承認申請に向けた準備を進めるという。なお、同剤の販売については既に富士フイルムファーマ(東京都港区)と独占販売契約を締結している。

■LINE <3938>  4,475円  +85 円 (+1.9%)  11:30現在
 LINE<3938>が続伸、前週は調整色の強い展開で5日連続安となり9.5%の下落を見せたが、前週末にゴールドマン・サックス証券が買い推奨継続を発表したこともあって、週明け29日から値動きが一変している。16年12月期第2四半期は、時系列で表示される投稿の間に挿入されるタイムライン広告が収益を牽引している。今期営業利益は会社側非開示ながら230億~240億円(前期実績は95億2400万円の赤字)を市場では見込む声が強い。また、来期についてはタイムライン広告が成長エンジンとなって、「今期予想比倍増水準の480億円前後まで拡大する公算が大きい」(国内中堅証券情報部)との見方も出ている。

■村田製作所 <6981>  13,365円  +225 円 (+1.7%)  11:30現在
 村田製作所<6981>や太陽誘電<6976>、日本航空電子工業<6807>など電子部品株の一角が堅調。米アップルが、9月7日にサンフランシスコでイベントを開催することが伝わっており、新型iPhoneへの期待感から買われているようだ。アップルが29日にメディア向けに招待状を送ったことから判明したもので、新型iPhoneのほか、新型のアップルウオッチなどの発表が期待されている。

■信越化学工業 <4063>  7,547円  +111 円 (+1.5%)  11:30現在
 信越化学工業<4063>が3連騰、連日の年初来高値更新と気を吐いている。スマートフォンの高機能化に伴い高利益率の半導体シリコンウエハーが好調だ。また、IoTの普及加速などを背景にデータセンター向けなどで新たな半導体需要が創出されており、特に電気信号のみでデータの読み書きができる3次元NAND型メモリーの需要が急増傾向にあることから、同社への追い風が強まっている。もう一つの収益柱である塩ビ樹脂は北米の旺盛な住宅着工などが需要を支えている。

●ストップ高銘柄
 カルナバイオサイエンス <4572>  2,085円  +400 円 (+23.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 安川情報システム <2354>  466円  +80 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 タカトリ <6338>  883円  +150 円 (+20.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ASJ <2351>  502円  +80 円 (+19.0%) ストップ高   11:30現在
 北川精機 <6327>  526円  +79 円 (+17.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 以上、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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