【市況】前場に注目すべき3つのポイント~日銀ETF買いで心理好転、米雇用統計通過後を意識した強含みの展開か
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:日銀ETF買いで心理好転、米雇用統計通過後を意識した強含みの展開か
■外資系証券の注文動向:差し引き480万株の買い越し
■前場の注目材料:マクドナルド26%増収、ポケモンGO寄与
■日銀ETF買いで心理好転、米雇用統計通過後を意識した強含みの展開か
5日の日本株市場は底堅さが意識される展開になろう。4日の米国市場は、英利下げを好感した欧州株高の流れを受けて買いが先行したが、5日の雇用統計の結果を見極めたいとする思惑から小動きだった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の16220円となっている。
米雇用統計の結果待ちとなるなか、こう着感の強い相場展開が意識される。チャート形状でも16250円辺りは25日線や26週線、一目均衡表の雲上限などが位置しており、強弱感が対立しやすいところではある。決算発表が多く予定されていることも手掛けづらくさせる。
一方で、日銀は4日の取引でETFを前日から倍増となる700億円超買い入れている。これが需給の押し上げ要因となり、16000円を割り込んでいた日経平均は、午後の取引で16200円を回復している。今日のところは雇用統計待ちで動きづらいだろうが、雇用統計明けとなる週明け以降の動向が意識されてくる。
日銀のETF買入れによって下値が限定的となるなか、売り方の買戻しが入りやすいだろう。基本はこう着ながらも雇用統計明けを意識した格好で、強含みの展開になりそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き480万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1380万株、買い1860万株、差し引き480万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
7月29日(金):470万株の売り越し
8月01日(月):950万株の買い越し
8月02日(火):180万株の買い越し
8月03日(水):30万株の買い越し
8月04日(木):140万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落(18352.05、-2.95)・NY原油(41.93、+1.10)
・民泊、特区で2泊から容認へ
・夏のボーナス、8年ぶり90万円超え
・マクドナルド26%増収、ポケモンGO寄与
・2016年度の設備投資計画調査、10.9%増
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
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