市場ニュース

戻る
 

【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落・再び1万6500円割れ、日銀会合の結果待ちで買い控え (7月28日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  16596.15
高値  16616.28(09:01)
安値  16450.28(10:12)
大引け 16476.84(前日比 -187.98 、 -1.13% )

売買高  18億9771万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3738億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均株価は反落し再び1万6500円割れ
 2.28兆円経済対策アナウンス効果も限定的
 3.日銀の金融政策決定会合前で模様眺め
 4.104円台半ばの円高基調も重し
 5.4-6月期発表で好決算銘柄には買いが入る

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは1ドル安と小幅に3日続落となった。注目されたFOMCの結果がほぼ市場予想通りだったこともあって小動きな展開だった。

 東京市場では終始売り優勢で、日経平均株価は途中下げ渋る場面もあったが、買いが続かず再び1万6500円台を割り込んで引けた。

 28日の東京市場は、政府の大規模な経済対策に対する期待はあるものの、日銀の金融政策決定会合の結果を明日に控え模様眺め感が強く、総じて買いが手控えられる展開となった。追加緩和実施について市場では織り込みが進む一方、期待されるメニューに対しハードルが高いだけに、リスクを前もって減じる動きが上値を押さえた。対ドル円相場が1ドル=104円台半ばで推移すると円高基調も重しとなった。個別には企業の4-6月期決算発表を受け、好決算を発表した銘柄に買いが集まる傾向がみられた。また、「ポケモンGOプラス」の発売延期が伝わったこともあって、任天堂<7974>をはじめとするポケモン関連株への売り圧力は続いている。

 個別では、ミツミ電機<6767>が急反落、サノヤスホールディングス<7022>はきょうもストップ安まで売られる場面があった。任天堂<7974>も下値模索が続いている。富士フイルムホールディングス<4901>が大幅安、三菱電機<6503>が売られ、花王<4452>、信越化学工業<4063>も軟調だった。
 半面、アルプス電気<6770>が売買代金を伴い急伸、アドバンテスト<6857>も物色人気となった。九電工<1959>が値を飛ばし、日立ハイテクノロジーズ<8036>も大きく買われた。東光高岳<6617>、スタンレー電気<6923>、ステラ ケミファ<4109>も上昇した。ファンケル<4921>、伊藤ハム米久ホールディングス<2296>なども高い。

 日経平均への寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、アルプス <6770> 、ガイシ <5333> 、味の素 <2802> 、日ハム <2282> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約21円。

 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、富士フイルム <4901> 、KDDI <9433> 、ダイキン <6367> 、テルモ <4543> 。押し下げ効果は約71円。


 東証33業種のうち上昇は、鉱業、繊維製品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)卸売業、(2)非鉄金属、(3)水産・農林業、(4)ガラス土石製品、(5)ゴム製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)空運業、(2)その他製品、(3)銀行業、(4)電気・ガス業、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△九電工 <1959>
 第1四半期営業益10%増で上半期計画進捗率54%
△不二製油G <2607>
 「4-6月営業益2倍の50億円」と報道。
△ジー・スリー <3647> [東証2]
 ソーラーフロンティアと太陽光発電事業推進で基本合意。
△ステラケミ <4109>
 「リチウムイオン電池の性能を高める添加剤を開発」と報道。
△JCRファ <4552>
 再生医療分野の黒字ベンチャーとして再浮上。
△ソフバンテク <4726>
 4-6月期(1Q)経常は26%増益で着地。
△インテリW <4847> [JQ]
 前期経常を35%上方修正。
△ファンケル <4921>
 今期最終を3.3倍上方修正、配当も24円増額。
△アクモス <6888> [JQ]
 前期経常を2倍上方修正。
△ダルトン <7432> [JQ]
 「打錠前処理を連続で行う医薬品造粒システム開発」と報道。


▲ココカラF <3098>
 4-6月期(1Q)経常は27%減益で着地。
▲コロプラ <3668>
 4-6月期(3Q)経常は39%減益。
▲ハピネット <7552>
 「ポケモンGOプラス」の発売延期を嫌気。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)九電工 <1959> 、(2)日立ハイテク <8036> 、(3)ソフバンテク <4726> 、(4)ニチハ <7943> 、(5)東海理 <6995> 、(6)ファンケル <4921> 、(7)アルプス <6770> 、(8)NSSOL <2327> 、(9)アドテスト <6857> 、(10)エスクロAJ <6093> 。

 値下がり率上位10傑は(1)コロプラ <3668> 、(2)ユアテック <1934> 、(3)ハピネット <7552> 、(4)サノヤスHD <7022> 、(5)ホシデン <6804> 、(6)ココカラF <3098> 、(7)大阪製鉄 <5449> 、(8)デサント <8114> 、(9)ベリサーブ <3724> 、(10)富士フイルム <4901> 。


【大引け】

 日経平均は前日比187.98円(1.13%)安の1万6476.84円。TOPIXは前日比14.67(1.11%)安の1307.00。出来高は概算で18億9771万株。値上がり銘柄数は628、値下がり銘柄数は1236となった。日経ジャスダック平均は2459.22円(7.22円安)。

[2016年7月28日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均