【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:DCM、アドウェイズ、日立、トヨタ
DCM <日足> 「株探」多機能チャートより
28日、DCMホールディングス <3050> がくろがねや <9855> [東証2]を株式交換で完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。くろがねや株1株に対して、同社株0.6株を割り当てる。発表を受けて、買収効果を期待する買いが向かった。併せて、決算を発表。17年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比10.8%増の64.6億円に伸びて着地したことも好感された。
■関東電化工業 <4047> 936円 +81 円 (+9.5%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
関東電化工業<4047>が大幅高、マドを開けて買われ900円台を回復した。半導体や液晶向けに特殊ガスを生産販売、リチウムイオン電池用電解質にも展開しており、車載向けが好調で高水準の需要をとらえている。値動きの速さが特徴で個人投資家を中心とした短期資金の注目度も高い銘柄だ。東海東京調査センターが28日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォローするとともに目標株価を1100円から1380円に引き上げており、目先はこれが好感された格好だ。同調査センターでは関電化の17年3月期業績について、営業利益段階で会社側計画の76億円(前期比12.1%減)に対し87億円(同0.6%増)とわずかながら増益を見込んでいる。
■アドウェイズ <2489> 999円 +72 円 (+7.8%) 11:30現在
アドウェイズ<2489>が3連騰。この日、インドに子会社アドウェイズインディアを設立したと発表しており、海外事業強化につながるとの見方から買いが入っている。また、インド子会社設立に伴い、同国においてPOKKT(ポケット)のブランドでモバイル広告事業を展開するメイデン・マーケティング(ムンバイ)とパートナーシップを締結し、POKKTが提供するAndroidアプリ「Pocket Money」を譲り受けるとあわせて発表。同アプリはアプリ内で貯めたポイントをモバイルのプリペイドリチャージやサードパーティーのモバイルウォレットにチャージできるサービスで、現在、インド国内で600万以上インストールがされていることから、業績への寄与が期待されている。
■オープンドア <3926> 3,280円 +205 円 (+6.7%) 11:30現在
オープンドア<3926>が3日続伸。28日の取引終了後、「トラベルコちゃん」の「海外航空券+ホテル比較サービス」において、ANAセールス(東京都中央区)が販売する海外ダイナミックパッケージ「旅作(たびさく)」の掲載を開始したと発表しており、利便性向上による利用者層の拡大を期待した買いが入っている。ANAセールスの「旅作」はインターネット上で航空券とホテルを組み合わせてオリジナルのパッケージツアーを作り、予約から支払いまでオンラインで行うことのできるダイナミックパッケージ商品。ANAセールスはこれまでもトラベルコちゃんの海外・国内ツアー、国内航空券+ホテル比較サービスに多くの商品を掲載してきたが、新たに「海外航空券+ホテル比較サービス」でも「旅作」の掲載を開始することになる。
■ディップ <2379> 2,682円 +115 円 (+4.5%) 11:30現在
ディップ<2379>が続伸。みずほ証券では、求人ビジネスへの需要には構造的な人手不足も関係していると指摘。同社はWEBに特化した戦略によりシェアを拡大し続け、今後も強い業績モメンタムが継続するとみて、レーティング「買い」、目標株価3200円でカバレッジを開始している。
■ニプロ <8086> 1,257円 +49 円 (+4.1%) 11:30現在
28日、ニプロ <8086> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.93%にあたる500万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月29日から12月28日まで。
■日立製作所 <6501> 423.8円 +13.3 円 (+3.2%) 11:30現在
日立製作所<6501>が4日ぶりに反発。岩井コスモ証券は前日引け後、同社についてリポートをリリース。それによると、円高や英国問題は原子力発電や鉄道などのビジネスのの動向や収益予想への不透明材料であると紹介。特に英国での生産や、販売拠点の構築を進めた鉄道事業には注意したいと指摘。今後は英国への製品や部品の供給に対する関税の発生や、円高で受注獲得の減少が懸念されると解説している。投資判断は「B」を継続し、目標株価を520円から430円へ引き下げている。
■トヨタ自動車 <7203> 5,127円 +152 円 (+3.1%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が4日ぶり反発。同社は英国のEU離脱ショックを受けて急落、全体相場が戻りに転じた場面でも、為替の円高警戒感を背景に売りに押される展開が続いていた。日経平均が3日続伸歩調となるなかで、株価は著しく出遅れており目先リバウンド期待の買いが入っている。ただ、足もとの為替動向は1ドル=102円台前半と円高含みであり上値も重い。9時30分現在の売買代金は、大型IPOとして注目され、きょう東証1部に上場したコメダホールディングス<3543>を上回り、上場企業中でトップとなっており、マーケットの注目度の高さをうかがわせる。
■東京建物 <8804> 1,210円 +35 円 (+3.0%) 11:30現在
東京建物<8804>が小動き。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、同社は不動産上昇相場の初期やリスクオンの局面でアウトパフォームし、不動産サイクルの成熟期にはマクロ不透明感などによりアンダーパフォームすると指摘。18年12月期営業利益は409億円に到達すると見ているものの、その後は400億円台前半で横ばいになると予想し、中期利益成長力の点で投資魅力は低いと解説。レーティングを「オーバーウエート」から「アンダーウエート」に、目標株価を3380円から850円に引き下げている。
■テクノプロH <6028> 3,300円 +95 円 (+3.0%) 11:30現在
テクノプロ・ホールディングス<6028>が急動意。ITや化学分野向けで高実績を持つ技術者の派遣大手。派遣技術者は月次で在職技術者の伸びが顕著となっている。その背景には退職率の低下があり、経験年数の長い技術者の増加は1人当たりの売上単価上昇にもつながるだけに同社の業績には追い風材料とみられている。16年6月期営業利益は前期比11%増の81億円と2ケタ成長を見込むが、第3四半期時点で66億7900万円と、進捗率が82%に達していることを考慮すると、一段の上振れも見込まれる状況だ。
■大成建設 <1801> 841円 +22 円 (+2.7%) 11:30現在
東海東京調査センターでは、今日の日本株は欧米株高を受けて堅調に推移すると指摘。日本株のバリュエーションは割安、政府・日銀による政策出動に対する期待も強いため、世界的な株式市場の混乱を受けて、各国協調による政府・中央銀行の政策対応がいつ発動されてもおかしくない情勢と解説。円高懸念が残るうちは輸出関連株を手掛けにくいことから、建設や小売など内需好業績銘柄の選別物色が続くと想定。7月4日号のウィークリーでは、業績好調で上ブレ期待がある大成建設<1801>、今来期ともに2ケタ増収増益を見込むジェイエイシーリクルートメント<2124>をピックアップしている。
■高砂熱学工業 <1969> 1,227円 +27 円 (+2.3%) 11:30現在
高砂熱学工業<1969>が3日続伸。国内大手証券では、マクロ景気に不透明感があるなか、産業空調設備事業では工場などの設備投資の動向に留意する必要があると指摘。それでも、進行中の再開発プロジェクトへの影響は産業空調と比べて限定的との見方で、ビル空調の比率が大きい同社の業績にはディフェンシブ性があると解説。豊富な受注残高をかかえる事も評価し、レーティング「バイ」を継続。目標株価は1777円から1680円に引き下げている。
■資生堂 <4911> 2,607円 +48.5 円 (+1.9%) 11:30現在
資生堂<4911>が反発。同社は28日、加齢に伴う真皮空洞化のメカニズムを解明したことを発表した。同社では加齢に伴い皮膚の真皮が失われて脂肪に置き換わることを見出し、真皮が空洞化している人ほど外見上も顔がたるんでいることを明らかにしてきたが、その原因が解明されていなかった。今回、真皮が空洞化している部位では汗を分泌する器官「汗腺」が著しく委縮していることを世界で初めて発見した。汗腺の委縮が真皮空洞化の鍵であることを解明した知見をもとに新たなスキンケアへの応用を目指す。
●ストップ高銘柄
北川精機 <6327> 304円 +80 円 (+35.7%) ストップ高 11:30現在
アクサスHD <3536> 231円 +50 円 (+27.6%) ストップ高 11:30現在
sMedio <3913> 1,960円 +400 円 (+25.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
くろがねや <9855> 432円 +80 円 (+22.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
宮越ホールディングス <6620> 537円 +80 円 (+17.5%) ストップ高 11:30現在
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース