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【市況】東京株式(大引け)=365円高、英国EU離脱懸念をこなし続急伸

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 20日の東京株式市場は終始買いが優勢、日経平均株価は一時400円を超える上昇で1万6000円台に乗せる局面もあったが、大引けはわずかに届かなかった。

 大引けの日経平均株価は前日比365円64銭高の1万5965円30銭と大幅続伸。東証1部の売買高概算は18億4484万株、売買代金概算は1兆9074億円。値上がり銘柄数は1776、対して値下がり銘柄数は134、変わらずは49銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク選好の流れのなかで大きく水準を切り上げた。前週末の米国株市場は軟調だったが、それに先立つ欧州株市場では、EU離脱問題に揺れる英国をはじめドイツ、フランスなど主要国の株価指数がいずれも上昇、外国為替市場でも1ドル=104円台半ばの推移と円高一服となり、これを受けて主力株中心に大幅に買い優勢の展開となった。英国EU離脱の是非について直近の世論調査では“残留支持派”が盛り返しているとの観測が強まったことが、売り方の買い戻しを誘発した。東証1部全体の9割強の銘柄が上昇、ほぼ全面高に近い様相となっている。ただ、23日の国民投票を控え市場参加者は限定的であり、売買代金は活況の目安とされる2兆円を下回っている。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>など日経平均寄与度の高い値がさ株が買われ、売買代金で群を抜くトヨタ自動車<7203>は続伸となった。ブイ・テクノロジー<7717>がストップ高に買われ1万円大台に乗せたほか、日新電機<6641>、平田機工<6258>など有機EL関連が商いを膨らませ値を飛ばし目を引いた。

 半面、業績下方修正を嫌気されアシックス<7936>が急落、三菱自動車<7211>も売られた。日立造船<7004>も大幅下落、カプコン<9697>も安い。ネクシィーズグループ<4346>はストップ安となった。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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