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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):セブン&アイ、タカタ、住友大阪、アステラス

セブン&アイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■セブン&アイ <3382>  4,703円  +82 円 (+1.8%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が3日ぶりに反発。前引け後に、米子会社セブン-イレブン(テキサス州)が、ガソリン小売りやコンビニエンスストアの運営を行う米CSTブランズ社から、カリフォルニア州とワイオミング州のガソリンスタンドとコンビニエンスストア79店舗を取得したと発表しており、これを好感した買いが入っている。北米における店舗網の拡充の一環として取得するもので、既存出店エリアであるカリフォルニア州における店舗網のさらなる拡充と利便性向上につながると期待。なお、17年2月期業績への影響は軽微としている。

■タカタ <7312>  435円  +7 円 (+1.6%)  本日終値
 タカタ<7312>が一時急伸。中国企業がタカタの買収に関心を示していると米メディアが報じたことが伝わり、同社株に買いが膨らんだ。買収候補として中国の新興自動車部品メーカー、寧波均勝電子(浙江省)の名前が報道された。タカタは欠陥エアバッグの大規模リコールで業績が悪化するなかスポンサー(出資者)を広く求めている、とされる。先月下旬には米投資ファンドのKKRが買収候補として名前が挙げられるなど、タカタの経営再建を巡る状況は慌ただしさを増してきている。

■住友大阪セメント <5232>  439円  +7 円 (+1.6%)  本日終値
 住友大阪セメント<5232>が4日ぶりに小反発。大和証券はリポートで、17年3月期の営業利益を前期比6%増の250億円(従来予想270億円)へ、18年3月期は同1%増の253億円(同260億円)へ引き下げている。セメント内需の前提引き下げを主因に従来予想を減額修正し、17年3月期のセメントの国内販売量は横ばいにとどまると想定している。国内のセメント需要、非セメント事業の柱の1つである光電子の復調の成否を引き続き注視したいとの見解を示し、投資判断は「3」(中立)を継続。目標株価は550円から500円へ引き下げている。

■沢井製薬 <4555>  7,770円  +120 円 (+1.6%)  本日終値
 沢井製薬<4555>が4日ぶりに反発。クレディ・スイス証券は同社について、政策の変化によりジェネリック事業の収益環境が厳しくなる可能性が高まっているため、投資評価は「ニュートラル」を継続するとのリポートをリリース。厚生労働省がジェネリックの数量シェアの目標70%以上の達成を2017年半ばに前倒しにし、さらに2020年までの早い時期に80%以上を目指す方針であることを受け、ジェネリック各社は80%以上を視野に入れて生産能力増強投資や工場の買収による生産拠点の確保を迫られていると指摘。同社も例外ではなく設備投資の増額や海外展開などの先行投資負担が重くなり、つれて業績の伸びは抑制されるため、株価の上値余地も限定されると考えられると解説。ただ、目標株価は7800円から8000円へ引き上げている。

■アステラス製薬 <4503>  1,501.5円  +19 円 (+1.3%)  本日終値
 アステラス製薬<4503>は堅調。同社はこの日、米国メディベーション社と共同で開発・商業化を進めている経口アンドロゲン受容体阻害剤エンザルタミド(一般名、製品名はXTANDI/イクスタンジ)について、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者を対象とした第3相ENDEAR試験を開始する予定であることを発表した。今回のENDEAR試験では、パクリタキセルによる化学療法とエンザルタミドの併用療法、およびエンザルタミドの単剤療法を、プラセボとパクリタキセルとの併用と比較し、有効性と安全性を評価する。メディベーション社が主導し、16年第4四半期に患者の組み入れを開始する予定。

■コニシ <4956>  1,364円  +16 円 (+1.2%)  本日終値
 コニシ<4956>が反発。岩井コスモ証券が、2日付のリポートで、投資判断「B+」を継続しつつ、目標株価を1350円から1500円へ引き上げたことが好感されている。同証券では、17年3月期はボンドや土木建設工事の各事業の伸長で、前期に続き増益を見込み、営業利益は会社計画66億3000万円を上回る67億円(前期比5.0%増)を見込んでいる。18年3月期も国内インフラなどの需要や海外展開の積極化で営業利益73億円を予想している。

■大東建託 <1878>  15,915円  +175 円 (+1.1%)  本日終値
 大東建託<1878>が小幅反発。国内大手証券では、相続税節税の有望な手法の一つとして、15年の相続税増税前後からアパート建築がブーム化しつつあると指摘。将来アパートの空室率が悪化するのではないかとの懸念があるものの、同社が5月末で管理する97万戸超のアパートの空室率は3.54%と低位の状態で、リスクは顕在化していないと解説。レーティング「バイ」と目標株価1万7900円を継続している。

■あらた <2733>  2,395円  +23 円 (+1.0%)  本日終値
 あらた<2733>が3日ぶりに反発。2日引け後、120%コールオプション条項付第1回無担保転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行、総額60億円を調達すると発表した。同時に、調達資金の一部を自社株買いに充当することも発表しており、株式需給の改善を期待した買いが優勢となっているようだ。調達資金の使途は、17年3月までに関東地域の物流機能強化を目的とした千葉支店関東センターの増床のための設備投資資金として11億7400万円、同年10月までに経営管理機能の強化による業務の効率化ならびに顧客管理および営業活動管理などの営業支援の強化を目的としたシステム開発投資として8億円、同年3月までに運転資金として金融機関から借り入れた借入金の返済資金の一部として20億円、今月中に自己株式取得のために取り崩す手元資金の一部に20億円を充当する方針。自社株買いは、発行済み株式総数の6.85%にあたる105万6000株、30億円を上限に実施する。取得期間は6月6日から8日で、取得方法は東京証券取引所における自己株式立会外買付取引(ToSTNeT‐3)による買い付けとしている。

■住友電気工業 <5802>  1,565.5円  +7 円 (+0.5%)  本日終値
 住友電気工業<5802>が反発。岩井コスモ証券が2日付のリポートで、投資判断新規「B+」、目標株価1800円でカバレッジを開始したことが好感されている。同社は、主力製品のワイヤーハーネスで世界シェア約3割を占める電線の国内最大手メーカー。17年3月期は円高の影響を販売数量の増加とコスト低減で吸収し、1600億円(前期比11.5%増)の2ケタ営業増益を見込んでいる。同証券では、自動車事業の安定した収益拡大に加えて、レドックスフロー電池の事業化など、非自動車分野の事業拡大を予想している。また、株価指標面ではPBR1倍割れなど割安感があり、株価上昇が期待できるとしている。

■東京ガス <9531>  418.6円  -17.5 円 (-4.0%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 東京ガス<9531>が年初来安値を更新。みずほ証券では、スライドタイムラグの影響や年金数理差異償却影響などの一過性要因だけでなく、ガス・電力事業などで固定費増加がさらなる収支押し下げにつながると指摘。今回予想ベースの収益力では、自己株取得も実現できず、株主還元における相対的な魅力度が低下したと解説。レーティングを「買い」から「中立」に、目標株価を600円から420円に引き下げている。

●ストップ高銘柄
 エスポア <3260>  379円  +80 円 (+26.8%) ストップ高   本日終値
 フライト <3753>  440円  +80 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値
 GMO TECH <6026>  4,090円  +700 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 日本ラッド <4736>  999円  +149 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 エディア <3935>  4,795円  +700 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 JIG-SAW <3914>  6,680円  -1,500 円 (-18.3%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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