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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日水、UBIC、スクエニHD、サイバダイン

日水 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本水産 <1332>  646円  +27 円 (+4.4%)  本日終値
 日本水産<1332>が大幅続伸。SMBC日興証券がポジティブなリポートをリリースしている。リポートでは、17年3月期の同社の業績計画が市場コンセンサスを下回ったことが株式市場で懸念されてきたものの、同証券が17年3月期以降の業績予想を見直したところ、中期的な業績の見方を変更する必要は無かったと解説。投資評価「1」(アウトパフォーム)を継続し、目標株価を960円から980円へ引き上げている。新しい目標株価は従来から約2%の引き上げにとどまっているものの、前日終値619円と比べ58.3%高い水準にあり、買い手掛かり材料視されているようだ。

■UBIC <2158>  1,033円  +41 円 (+4.1%)  本日終値
 UBIC<2158>が4日ぶり反発。2日取引終了後、センテンス(文)の意味を踏まえて文書を解析する人工知能関連技術について日本で特許を取得したと発表し、これを好感した買いが入っている。今回特許を受けた技術は、センテンスの中で意味的な関連性の強い形態素を「意味のまとまり」として抽出することによって、データ解析の精度を向上させる人工知能関連技術。これを用いて、同社が開発した人工知能エンジンKIBIT搭載の特許調査システムでは、特許文書中の文脈を深く認識した正確な調査結果を得ることができる。なお、今回の特許取得による17年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■パーク24 <4666>  3,410円  +125 円 (+3.8%)  本日終値
 パーク24<4666>がしっかり。大和証券ではリポートで、16年10月期上期営業利益は95億3100万円(前年同期比20.2%増)と上期会社計画91億円に対して上振れしたが、ほぼ同証券想定並みの着地と紹介。同証券では、中期的な駐車場需要に対して慎重に考えているものの、カーシェアリングの収益拡大には期待していると指摘。開発厳選化により運用台数の増加ペースは緩やかになったものの、駐車場の安定的な収益やITと運営する駐車場資産を活用したカーシェアリングの成長期待は高いと解説。投資判断は「3」(中立)を継続し、目標株価は3000円から3300円へ引き上げている。

■江崎グリコ <2206>  6,040円  +220 円 (+3.8%)  本日終値
 江崎グリコ<2206>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、チョコレートや冷菓など同社がコアカテゴリーとする市場は、健康や高付加価値化を切り口として成長していると指摘。この成長市場において、同社のトップラインが市場の成長を上回るペースで拡大していると評価し、17年3月期営業利益予想を210億円から220億円に引き上げ。レーティング「オーバーウエート」を継続、目標株価は7500円から7200円に調整している。

■スズケン <9987>  3,540円  +85 円 (+2.5%)  本日終値
 スズケン<9987>が反発。SMBC日興証券が同社について業績予想を見直しているものの、目標株価4400円および投資評価「1」(アウトパフォーム)を継続するとのリポートをリリース。5月10日の16年3月期決算の発表後は、17年3月期計画の営業利益が実質6割減益となることから株価は軟調な展開を続けてきたものの、会社計画は、本業の医薬品卸売事業の販売計画の前提が保守的な印象が強いと指摘。同証券では17年3月期の営業利益について、会社計画の199億円に対して270億円と予想している。

■スクエニHD <9684>  3,480円  +80 円 (+2.4%)  本日終値
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が5日ぶりに反発。同社は2日、スマートフォン向け新作アクションRPG「サムライ ライジング」の配信を開始したと発表。5月27日に年初来高値をつけたあと一服していたこともあり、買いのきっかけとなっているようだ。

■CYBERDYNE <7779>  2,554円  +53 円 (+2.1%)  本日終値
 CYBERDYNE<7779>がしっかり。2日の取引終了後、福島県が公募した「平成28年度ロボット関連産業基盤強化事業」において、同社の「HAL医療用単関節タイプのビッグデータ利活用に向けたデータ集積・管理システムの開発」が補助対象事業として採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回採択された同社のテーマは、HALの技術を一関節の集中訓練用に凝縮し、小型軽量で持ち運び・取り扱いが容易な特性を有しているHAL医療用単関節タイプを使用。その臨床現場から得られるビッグデータを活用し、新しい価値を創造するため、HALのデータを収集するシステムおよびデータの集積・管理用サーバー・システムの構築と評価を行うとしている。なお、補助金額は750万円(交付申請額)で、補助事業期間は交付決定後から来年2月末まで。ただし、補助金額は補助事業期間終了後の確定検査で確定するため、現時点では確定した交付金額・支払時期は未定としている。

■丸井グループ <8252>  1,593円  +32 円 (+2.1%)  本日終値
 2日、丸井グループ <8252> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.71%にあたる170万株(金額で26億5370万円)を上限に、3日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は2日終値の1561円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

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