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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):FFRI、関西ペイント、富士紡など


商船三井<9104>:242円(前日比-11円)
売り優勢。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「ニュートラル」継続で、目標株価を300円から250円に引き下げている。業績予想の大幅下方修正が背景になっている。構造改革を行うがコンテナ船の赤字が大きいとして、今期経常利益予想は従来の441億円から32億円にまで減額修正している。会社計画200億円も大きく下回るとみている。

富士紡HD<3104>:271円(前日比+21円)
急伸。いちよし証券ではレーティング「A」を継続で、フェアバリューを280円から350円に引き上げている。一般工業用途、CMP用途の回復が見込まれるとして、業績予想を上方修正しているようだ。17.3期営業利益は38億円から50億円にまで上方修正、会社計画の45億円を上回ると見ている。半導体高集積化進展に伴うCMP用途拡大など、中期成長力も高いと評価へ。

堀場製<6856>:4930円(前日比+185円)
大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げしている。目標株価も4100円から5900円に引き上げへ。ハイエンドスマートフォンのメモリー容量拡大の恩恵を受けるとみられること、3D NAND対応の投資のみならず、既存NANDの設備投資も増加が予想されることなどを評価引き上げの背景としているようだ。

関西ペイント<4613>:2049円(前日比-170円)
売り優勢。総額1000億円のCB発行、並びに、200億円を上限とする自社株買いの実施を発表している。転換価額は2663円となっており、潜在株式の比率は12.64%になる見込み。一方、自社株買いは本日の立会外取引において、900万株強の株式を取得している。CB発行には意外感もあり、トータルでの希薄化をネガティブ視する動きが先行へ。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げのもよう。

ネットイヤー<3622>:1424円(前日比-356円)
急反落。東証が信用取引に関する臨時措置を実施している。本日売買分から委託保証金率が50%以上(うち現金20%以上)とされている。また、日証金も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る貸借担保金率を30%から50%(同20%)とした。前日にはLINEが7月にも上場する見通しと報じられ、関連銘柄として買われる場面があったが、本日は信用規制実施を受けて利益確定売り優勢となっている。

フリークアウト<6094>:5800円(前日比+220円)
年初来高値更新。「LINE Ads Platform」の本格運用開始に伴い、同社関連会社のM.T.Burnが提供するスマートフォン向けネイティブ広告プラットフォーム「Hike」を基盤としたLINE及びLINE関連サービス上の広告配信サービスが開始され、同社のモバイルマーケティングプラットフォーム「Red」が唯一のRTB接続パートナーとして連携し、独占的に広告配信サービスを提供すると発表している。広告配信先は順次拡大予定という。

インスペック<6656>:453円(前日比-45円)
大幅続落。16年4月期業績を下方修正している。営業損益見通しは従来の2.10億円の黒字から0.19億円の赤字(前期は1.06億円の黒字)へと引き下げた。従来の増益予想から一転、赤字での着地となる見込み。中国経済の景気減速の影響を受けるなど、特に海外の計画が大幅に未達となった。また、国内における受注高については堅調に推移し前期実績を上回ったが、受注時期の遅れにより売上計上が翌期に持ち越された。

FFRI<3692>:4510円(前日比+180円)
3日ぶり大幅反発。パナソニック<6752>とIoT機器のセキュリティについて共同研究を開始すると発表している。同社の高度なサイバー・セキュリティに関する専門的技術力と、パナソニックの最先端のIoT機器関連の技術力を組み合わせ、具体的な対策技術の研究開発を国内で進めることが可能になり、その成果をIoT機器、製造プロセス、運用の仕組み等に適用することで今後予測される新たな脅威に対抗していくことが狙いとしている。

《KS》

 提供:フィスコ

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