【市況】今週の【特異日&変化日】カレンダー(5月30日-6月3日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
―アノマリーが語る「上げやすい日、下げやすい日」―
ここでの「特異日」とは、日経平均の日足が前日比で上げた場合を「勝ち」、下げた場合を「負け」とした時、過去10年間で「7勝以上」「7敗以上」の偏りを示す、経験則上、上昇・下落しやすい日を指します。
【前週(5月23日-27日)】
前週は、25日(水)が「3勝7敗」のマイナスの特異日でしたが、欧米株高や円安を背景に258円高と3日ぶりに大幅反発。続く26日(木)に「8勝2敗」、27日(金)に「7勝3敗」とプラスの特異日が連続したことで、こちらの影響力が勝ったのかもしれません。結局、週末にかけて3日続伸し、週初の下落を埋めて週間では98円高と3週連続での上昇を演じました。
26-27日に伊勢志摩サミットが開かれたこの週は、27日が5月2日安値からの基本数値17日目にあたる変化日でした。また、週足の先行スパン1と2が交錯するタイミングでもあっただけに、その動向が注目されましたが、トレンドに大きな変化はみられませんでした。週足は着実に下値を切り上げ続け、26週移動平均線(1万7139円)水準にまた一歩ジワリと近づいたのです。
【今週(5月30日-6月3日)】
今週は週初の30日(月)が「3勝7敗」のマイナスの特異日である一方、週央6月1日(水)が「7勝3敗」のプラスの特異日であり、その分布からは方向性は読み取れません。
スケジュール面では6月1日の中国製造業PMI、2日(木)のECB理事会、そして3日の米雇用統計の発表と重要スケジュールが連なります。この週末3日には4月25日高値から基本数値26日を取った変化日も重なります。
すでに3週連続上昇でこの間の上げ幅は728円に達しています。前週に大きなトレンド変化がみられなかっただけに、1万7000円大台を奪回し上げ加速となるのか、あるいは25日平均線を割り込み基調転換を示すのか気の抜けない1週間となりそうです。
△【特異日 7勝以上 】
6月1日(水) ○7-●3:法人企業統計、中国製造業PMI
▲【特異日 7敗以上 】
5月30日(月) ○3-●7:米国市場休場
※○は「勝ち(前日比プラス)」、●は「負け(前日比マイナス)」を表し、例えば「○7-●3」は7勝3敗を意味します。
【一目均衡表:変化日】
6月 3日 26(4/25H)
6月 9日 26(5/2L)
6月10日 42(4/8L)
6月14日 33(4/25H)
6月20日 33(5/2L)、2/1H-4/8L
6月27日 12/1H-3/14H 42(4/25H)
6月29日 1/21L-4/8L
※6月3日の「26(4/25H)」は4月25日高値(H)から基本数値「26」日目の到来を意味する。6月20日の「2/1H-4/8L」は2月1日高値(H)-4月8日安値(L)の日柄を4月8日から取った対等日を示す。
株探ニュース