市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東洋水、アウトソシン、荏原、CTC

東洋水 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東洋水産 <2875>  4,270円  +100 円 (+2.4%)  本日終値
 東洋水産<2875>が4日続伸。大和証券は、決算と同時に新たな中計が発表されたものの、19年3月期の営業利益目標は305億円と残念な内容とのリポートをリリース。収益は安定しているものの、成長力の乏しさを改めて確認させられたとしたうえで、株主還元は安定配当の方針を継続するものの、自社株買いに対する新たなコメントは無かったと指摘。投資判断「3」(中立)、目標株価4300円を継続している。

■アウトソーシング <2427>  4,460円  +100 円 (+2.3%)  本日終値
 アウトソーシング<2427>が大幅高で連日の上場来高値更新となったほか、テクノプロ・ホールディングス<6028>、テンプホールディングス<2181>、パソナグループ<2168>、ディップ<2379>など人材サービス関連株が連日軒並み高に買われている。政府が今週まとめた「ニッポン一億総活躍プラン」では柱となる“働き方改革”で、「同一労働同一賃金」実現に向けた動きを中核テーマとして掲げ、少子高齢化を背景とした人手不足の課題解決に積極的に取り組む構えをみせている。これが、人材サービスを展開する企業にとって大きな商機となるとの思惑が買いを広範囲に呼び込む格好となった。

■荏原 <6361>  564円  +12 円 (+2.2%)  本日終値
 荏原<6361>が反発。同社はこの日、コロンビアの首都ボゴタに、ポンプの販売とサービス・サポートを行う新会社を設立することを発表した。コロンビアでは、近年国外からの投資が急増しており、一般産業・建築設備向けポンプや工場設備向け給水ポンプ、水道事業者向け大型ポンプ、農業向け灌漑ポンプなどの需要が高まっている。同社は、コロンビアの水道施設などに約40年前からポンプを納入しており、その実績を生かして事業を推進していく。

■伊藤忠テクノ <4739>  2,444円  +38 円 (+1.6%)  本日終値
 伊藤忠テクノソリューションズ<4739>が4日ぶりに反発。19日の取引終了後、同社と中国電力<9504>、EMCジャパン(東京都渋谷区)およびヴイエムウェア(東京都港区)が、共同でネットワーク仮想化技術を活用したスマートメーター運用管理システムの基盤を構築したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。同システム基盤の構築は、CTCが、EMCのデータ記憶装置と、ヴイエムウェアのネットワーク仮想化ソフトウエアを最適な形で組み合わせることで実現したもの。中国電力では広島県および岡山県に1カ所ずつ同様の機能を持たせた計算センターを設置・運用しているが、電力の小売り全面自由化に合わせたスマートメーターの導入に伴い、同メーターで記録した30分ごとの電気使用量など、従来に比べて大幅に増加する顧客データをより安全かつ確実に管理するためのシステム基盤の構築が必要となっており、これに対応するためシステム基盤を構築したという。なお、広島~岡山間(約140キロメートル)の長距離間での仮想環境構築は国内最大規模となるという。

■JIG-SAW <3914>  11,170円  +170 円 (+1.6%)  本日終値
 JIG-SAW<3914>、UBIC<2158>、ロゼッタ<6182>、ブレインパッド<3655>など人工知能(AI)の応用や同分野での開発を進捗させる銘柄群に投機資金の攻勢が目立つ。政府の産業力競争力会議は19日、成長戦略の素案をまとめ、その柱にIoTやAI、自動運転などを駆使した「第4次産業革命」の推進を掲げている。少子高齢化とともに労働力不足が想定される日本経済において、AIなどを活用した生産性の向上に重点を置く構えで、第4次産業革命による市場創出は2020年に30兆円規模を目指す。既に先月、人工知能(AI)の研究開発や産業化を推進する政府の「人工知能技術戦略会議」を発足させており、産学官一体となって目標を共有し、欧米勢へのキャッチアップを図る方針で、株式市場でも同分野でのノウハウを持つ企業への注目度は高い。

■シークス <7613>  3,800円  +55 円 (+1.5%)  本日終値
 シークス<7613>が4日続伸で年初来高値を更新。いちよし経済研究所は19日、レーティングの「A」を継続するとともに、フェアバリューを3800円から4500円に引き上げた。車載関連機器の拡大による収益性改善が一層鮮明となっていることに注目している。第1四半期(1~3月)の連結営業利益は前年同期比12.7%増の24億400万円と同経研予想(22億円)を上回ったと指摘。LEDヘッドライトやスイッチ、モーターなど車載関連機器が伸びているほか、家電機器も娯楽系ロボットなどの拡大で下げ止まり感が出ていることに注目。同経研では16年12月通期の同利益は会社予想95億円に対し105億円(前期比17.8%増)への増額修正を予想している。

■東映 <9605>  846円  +12 円 (+1.4%)  本日終値
 東映<9605>が反発。19日付で岡三証券がレーティング「強気」、目標株価1260円継続、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の110億円(前期160億3900万円)に対して従来予想の160億円から168億円へ、18年3月期を165億円から174億円へ引き上げた。今年7月公開予定の映画「ONE PIECE FILM GOLD」のヒットを見込み、中期的には、「ワンピース」や「ドラゴンボール」の海外からのコンテンツ収入や東映太秦映画村による収入の増加により収益基盤が強化されると予想している。

■大阪チタ <5726>  1,320円  +14 円 (+1.1%)  本日終値
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が小反発。岩井コスモ証券では、同社の今期はポリシリコン事業の収益改善が進むことに加えて、チタン事業での輸出数量の増加により黒字に転換する見通しと指摘。株価は、指標面で依然割高感があるほか、今後も更なるスポンジチタン価格の下落リスクがあるものの、収益モメンタムの改善を考慮し投資判断を「B-」から「B」へ格上げ。目標株価は1800円から1300円へ引き下げている。

■夢真ホールディングス <2362>  673円  +4 円 (+0.6%)  本日終値
 夢真ホールディングス<2362>が後場に入って急伸し、年初来高値を更新。同社はきょう午前11時30分に、ITエンジニアの人材育成などを目的とした新会社を、子会社の夢テクノロジー<2458>と共同で設立したと発表。今後の事業展開などが期待されているようだ。新会社の設立は、ビットコインやクラウドファンディング、ブロックチェーンなどに代表されるフィンテック技術、またAR(拡張現実)、VR(バーチャルリアリティ)、IoTといった新技術が急速に普及しつつあり、ITエンジニアが不足していることが背景。なお、新会社の出資比率は夢真HDが90%、夢テクノロジーが10%となっている。

●ストップ高銘柄
 イード <6038>  910円  +150 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 エクストリーム <6033>  3,120円  +500 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 プロパティエージェント <3464>  3,350円  +500 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 ぷらっとホーム <6836>  4,850円  +700 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 ドーン <2303>  7,920円  +1,000 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 ブランジスタ <6176>  5,880円  -1,000 円 (-14.5%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均