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【市況】19日の米国市場ダイジェスト:ダウは91ドル安、利上げ警戒感が相場の重し

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは91ドル安、利上げ警戒感が相場の重し

NYダウ       ナスダック
終値 :17435.40  終値 :4712.53
前日比:-91.22    前日比:-26.59
始値 :17514.16  始値 :4717.36
高値 :17514.16  高値 :4735.27
安値 :17331.07  安値 :4678.38

19日の米国株式相場は下落。ダウ平均は91.22ドル安の17435.40、ナスダックは26.59ポイント安の4712.53で取引を終了した。昨日のFOMC議事録を受けた利上げ懸念からアジア・欧州株がほぼ全面安となり、米国株にも売りが広がった。フィッシャーFRB副議長がインフレ目標や雇用情勢の改善に言及したほか、NY連銀総裁も6月か7月の利上げの可能性を示唆した。しかしながら主要企業決算が好感され、引けにかけて下げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、食品・生活必需品小売や公益事業が上昇する一方で自動車・自動車部品や資本財が下落した。

ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は決算内容が好感され、上昇。小売最大手のウォルマート(WMT)は減益ながら予想を上回る決算を発表し、大幅上昇。種子メーカーのモンサント(MON)はドイツの化学大手バイエルから買収提案を受け、堅調推移。一方で、自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は燃費誤表示を巡る販売停止について、スポーツ多目的車(SUV)所有者13万人への補償計画が報じられ、売られた。

昨日まで小売り各社に軟調な決算が相次いでいたものの、最大手ウォルマートの決算が予想を上振れたことで、百貨店やアパレル企業など小売各社に幅広く買いが広がった。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は109円93銭、米追加利上げを織り込むドル買い継続

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円22銭へ上昇後、109円70銭へ反落して109円93銭で引けた。ダドリーNY連銀総裁が「経済が見通しに一致した場合、6月、7月の利上げが妥当」との見解を示したためドル買いが強まった。その後、米国の5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想外のマイナスに落ち込んだことや原油安を嫌気してリスク回避の円買い、ドル売りが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1180ドルへ下落後、1.1228ドルへ上昇して1.1200ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測にユーロ売りが継続。ユーロ・円は、123円31銭から122円93銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.4573ドルへ下落後、1.4637ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9923フランへ上昇後、0.9876フランへ反落した。


■NY原油:続落で48.16ドル、米6月利上げ観測によるドル高で売り先行

NY原油は続落(NYMEX原油6月限終値:48.16↓0.03)。46.73ドルまで下落した後、一時48.23ドルまで上昇した。前日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の4月会合議事録で6月利上げの可能性が示唆され、ドル高が進んだことから、割高感による原油の売りが先行した。

しかし、「ナイジェリア最大の石油積出港が、軍事勢力による攻撃の脅威から閉鎖」と伝えられたことをきっかけに、買い戻しに転換。その後、前日終値(48.16ドル)を一時上回り、下落幅をほとんど取り戻して引ける展開になったもよう。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  14.53ドル -0.16ドル(-1.09%)
モルガン・スタンレー(MS) 26.61ドル -0.63ドル(-2.31%)
ゴールドマン・サックス(GS)154.69ドル -5.25ドル(-3.28%)
インテル(INTC)      29.63ドル -0.36ドル(-1.20%)
アップル(AAPL)      94.20ドル -0.36ドル(-0.38%)
アルファベット(GOOG)   715.31ドル -6.47ドル(-0.90%)
フェイスブック(FB)    116.81ドル -0.84ドル(-0.71%)
キャタピラー(CAT)     69.42ドル -1.17ドル(-1.66%)
アルコア(AA)       9.11ドル +0.09ドル(+1.00%)
ウォルマート(WMT)     69.20ドル +6.06ドル(+9.60%)
スプリント(S)       3.66ドル +0.08ドル(+2.23%)

《NO》

 提供:フィスコ

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