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【材料】本日の注目個別銘柄:レンゴー、スズキ、ノーリツ鋼機など

損保JPNK <日足> 「株探」多機能チャートより

<8630> 損保ジャパン興亜 2972.5 +44
続伸。損保各社の業績観測報道が伝わっている。同社の前期純利益は前期比約3倍の1600億円前後になり、過去最高になったもようとされている。前期に発生した特殊費用の計上が増益率を高めさせているが、この影響を除いても増益になったとみられている。市場予想を100億円程度上振れる格好に。なお、各社とも主力の自動車保険などが好調推移、他の2社の観測数値も市場予想を上回る水準となっている。

<3092> スタートトゥディ 4730 -380
大幅続落。社長保有株の海外での売出を発表している。海外投資家の増加、株式の流動性向上などを目的としているようだ。売出株は590万株で発行済み株式数の5.5%程度、売出価格は4700円となっている。株式価値の希薄化にはつながらないが、目先の需給悪化につながるといった警戒感が先行しているとみられる。

<7744> ノーリツ鋼機 672 +100
ストップ高比例配分。前日に決算を発表、今期の業績見通しがポジティブなサプライズにつながっている。前期営業利益は20.4億円で前期比5%増益、一方で今期は同2.3倍の46億円を予想している。新たに傘下入りした医療事業子会社の業績寄与なども業績を押し上げへ。収益拡大期待は高まっていたものの、想定以上の業績変化率に加えて、今期の増配見通しもプラス材料視される格好に。

<7269> スズキ 2705.5 +92.5
反発。燃費データの不正取得報道を受けて前日は急落となったが、記者会見などを受けて、昨日の動きは過度な反応であったとの見方が強まる格好になっている。規定と異なる走行抵抗値の測定方法を適用していたが、三菱自動車のケースとは異なり、燃費性能を偽るための改ざん行為などは無く、実際の燃費性能との乖離がほとんど無い状況である。販売や生産停止の必要性は低いとの見方も多いようだ。

<3941> レンゴー 647 +45
大幅反発。野村證券では投資判断「バイ」継続で、目標株価を680円から740円に引き上げている。会社側の営業利益計画240億円は想定を大きく上回るポジティブなものであったが、原燃料価格の下落や板紙・段ボールのシェア回復が確認されたことで、達成は可能と判断しているようだ。

<8934> サンフ不動産 1180 +67
大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を2070円から2340円に引き上げている。不動産再生の好調持続とホテル開発加速が成長のカタリストになり、来期、再来期に関しても2割前後の営業増益基調が継続すると考えているもようだ。

<6501> 日立製 496 -12
さえない。前日に経営方針説明会を開催、新・中期経営計画の概要が説明されている。数値目標として、19.3期売上高10兆円、調整後営業利益率8%超、当期純利益4000億円超などが掲げられているが、事業ポートフォリオ改革の加速や株主還元拡充については大きな変化が示されなかったとの見方もあり、ポジティブな反応は見られていない。

<1812> 鹿島 735 +15
しっかり。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では920円から940円に、野村證券では903円から1000円に、それぞれ目標株価を引き上げている。投資判断はともに買い推奨を継続。業績予想の上方修正を背景としており、今期営業利益は会社計画の850億円に対して、三菱UFJでは1100億円、野村證券では1160億円を予想。

《XH》

 提供:フィスコ

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