【市況】個別銘柄戦略:自動車などの輸出関連株に資金シフトの公算
ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより
FOMC議事要旨を受けて米国の6月利上げ観測が強まり、ドル・円相場は110円台にまで上昇している。節目の水準を突破していることから、本日は輸出関連株に関心が高まる公算は大きいと考えられる。燃費測定不正報道で前日に急落したスズキの落ち着き次第では、自動車株に注目が向かう余地も。一方、昨日はマザーズ指数が急落、一部市場の中小型成長株の一角にも影響が及んでおり、引き続き同指数の動向にも関心が高まる公算。短期資金の回転が一段と早まっていることから、需給面でのネガティブな影響は長期化しない可能性もあろう。一方、一億総活躍プラン策定と報じられているが、方向性は織り込まれているものが多く、サプライズは限定的。短期的に関連銘柄への関心は高まりにくいとみられる。
《KS》
提供:フィスコ