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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソニー、日新薬、DIC、東エレク

ソニー <日足> 「株探」多機能チャートより
■シップHD <3360>  3,140円  +90 円 (+3.0%)  本日終値
 シップヘルスケアホールディングス<3360>が続伸。国内大手証券では、地域医療構想の推進などで病院などの再編機運が高まっている点は同社のトータルパックプロジェクトの受注拡大に追い風と指摘。4月に新たに子会社とした小西共和ホールディングスは、西日本の有力病院との取引網や医療機器メーカーに対する調達力が強みで、同社の受注獲得を後押しし、メディカルサプライなど調達コスト削減などへの寄与が見込めると解説。レーティング「バイ」を継続、目標株価を4000円から4200円に引き上げている。

■ソニー <6758>  2,944円  +80.5 円 (+2.8%)  本日終値
 ソニー<6758>が続伸。同社は人工知能(AI)分野への研究開発にも注力、同テーマ物色の流れの中で急速に存在感を高めている。18日付けの日本経済新聞では「(同社)はコンピューターが環境の変化に応じ、自ら考えて機器やサービスの新しい使い方を示すAIを米有力ベンチャー(VB)と共同開発する。利用者が想定しないような最適解を見つけ出すことを目指し、ソニーは『好奇心を持つAI』と説明する」と報じており、これが株価を改めて刺激している。

■日本新薬 <4516>  5,420円  +140 円 (+2.7%)  本日終値
 日本新薬<4516>が続伸し、年初来高値更新。大和証券が17日付のリポートで、レーティングを「4(アンダーパフォーム)」から「3(中立)」へ、目標株価を4400円から5300円へ引き上げたことが好感されている。肺動脈性肺高血圧治療剤Uptravi原薬が臨床試験用から商業用に転用されることになり、過年度供給分の販売単価が遡及修正され、修正分を17年3月期に一括計上することになった。これを受け、同証券では17年3月期営業利益予想を91億円から117億円へ上方修正している。

■東祥 <8920>  3,940円  +95 円 (+2.5%)  本日終値
 東祥<8920>が続伸。ドイツ証券は17日、同社株の「バイ」を継続した。目標株価は3900円としている。17日に決算説明会が開催されたが、同証券では「ガイダンスの前提は保守的で十分な上振れ余地があるとの印象を得た」と指摘。スポーツクラブ事業やホテル事業は堅調であり、17年3月期の営業利益予想57億6000万円に対し、同証券では63億5000万円を見込んでいる。

■堀場製作所 <6856>  4,380円  +105 円 (+2.5%)  本日終値
 堀場製作所<6856>は堅調に推移。同社は17日、東ソー<4042>が製造販売している糖尿病検査装置「HLC-723 GX」の国内販売契約を締結したと発表。同社の医用製品事業の強化につながると期待されているようだ。同社は、「HLC-723 GX」の販売促進と電子カルテを利用した診断のサポートで、より多くのユーザーニーズに対応し、糖尿病診療現場でのシェア拡大を目指すとしている。

■DIC <4631>  263円  +6 円 (+2.3%)  本日終値
 DIC<4631>が続伸。17日、高周波回路基板の絶縁材料などに使用できるプリント基板向けエポキシ樹脂硬化剤の生産能力を5割引き上げたと発表しており、増産効果による業績への寄与を期待した買いが入っている。同特殊硬化剤は、反応基にエステル基を導入しているため、従来のアミノ基やフェノール基を有する硬化剤の反応とは異なり、水酸基が生成せず、高周波回路基板にも使用可能レベルの低誘電と低吸湿を実現したのが特徴。15年の発売以来、インターネットの高速通信化に伴い、通信インフラで活用される高度なサーバーなどの基板に使用されており、今後も高速通信化が進むアジア圏を中心に需要の拡大が見込まれている。こうした需要拡大を取り込むために、同社では生産能力増強を図ったとしており、18年度には同硬化剤で売上高10億円を目指すとしている。

■PALTAC <8283>  2,196円  +50 円 (+2.3%)  本日終値
 PALTAC<8283>が反発。国内大手証券では、16年3月期はインバウンド需要の拡大による増収効果に加え、関東の物流センター再構築の過程で人員配置適正化など効率化が進んだと指摘。17年3月期も、インストアシェア(取引先の販売数量のうち同社が取り扱う商品が占めるシェア)の拡大や物流センターの効率化など、配送効率向上による業容拡大が見込めるとして、レーティング「バイ」を継続。目標株価2400円から2700円に引き上げている。

■船井電機 <6839>  931円  +18 円 (+2.0%)  本日終値
 船井電機<6839>が続伸。16日に発表した17年3月期連結業績予想で、営業損益が43億円の黒字(前期130億6100万円の赤字)と業績急回復を見込んでいることが、引き続き材料視されているほか、きょう付の日本経済新聞で、「メキシコでテレビの新工場を開設する」と報じられたことが好感されている。記事によると、他社メーカーの施設を借り受けて、自前の生産設備を導入し、投資額は約7億円に上るという。50インチ以上の大型テレビなど単価が高い商品を中心に年間100万台を生産し、約6割をメキシコ国内、残りは北米で販売するとしている。

■ゼンショHD <7550>  1,418円  +27 円 (+1.9%)  本日終値
 17日、ゼンショーホールディングス <7550> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.07%にあたる160万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月18日から6月30日まで。

■東京エレクトロン <8035>  7,557円  +117 円 (+1.6%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が3日続伸。ドイツ証券は17日、投資判断を「ホールド」から「バイ」へ見直したほか、目標株価は7600円から8500円に引き上げた。4~6月期の半導体製造装置(SPE)受注高は1~3月期にインテルが前倒しの設備投資を行った反動で落ち込む見通し。ただ、同証券では「今下期に向け設備投資は本格化する」と予測しており「いまが押し目買いの好機」とみている。同証券では17年3月期の連結営業利益は1305億円と会社計画(1240億円)を上回り、18年3月期は1466億円への業績拡大を予想している。

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