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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):国際石開帝石、ジェイエイシ、三菱UFJ、アドテスト

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  906.1円  +67.8 円 (+8.1%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 国際石油開発帝石<1605>が急伸。クレディ・スイス証券では、イクシスLNGプロジェクトは順調に推移し、進捗率は84%と指摘。17年7~9月期の生産開始予定に間に合うためには沖合生産・処理施設および沖合生産・貯油出荷施設が今年9月までに完成することが極めて重要との見方で、この完成がイクシスプロジェクトの最後の大きなハードルと解説。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価は1370円から1240円に引き下げている。

■ベクトル <6058>  3,150円  +188 円 (+6.4%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 ベクトル<6058>が続伸。同社は17日、データ関連事業を手掛けるウフル(東京都港区)と資本業務提携したと発表。今後の協業展開などが期待されているようだ。ウフルは、クラウドインテグレーションやIoT、マーケティングの3領域を中心に事業を展開している企業。ベクトルはウフルの強みであるデータ解析・連携を活用し、企業コミュニケーション領域を中心としたデータ解析・連携プラットフォームの開発およびその提供を目指す。

■ユニチカ <3103>  59円  +3 円 (+5.4%)  本日終値
 ユニチカ<3103>が急伸。東海東京調査センターでは、中期経営計画に基づく利益成長は織り込まれていないと見られ、優先株の設計により希薄化率が過大に見積もられている可能性があると指摘。レーティング「アウトパフォーム」、目標株価91円でカバレッジを開始している。

■ジェイエイシ <2124>  1,498円  +76 円 (+5.3%)  本日終値
 JAC Recruitment<2124>は大幅高。同社は対外資系企業で高実績を持ち、日本での事業参入意欲が増す外資系企業のニーズを取り込むことに成功、高額案件に強みを持ち順調に業績を拡大している。17日取引終了後、16年4月度の月次売上高(連結ベース)を発表した。14億7560万円で前年同月比33.1%増と高水準の伸びを確保し、3月と比べても伸び率は拡大したことで、これを評価する買いが集まった。

■三菱UFJ <8306>  525.5円  +21.4 円 (+4.3%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクに物色資金が流入、活況高となった。売買代金は前場段階で三菱UFJがトップ、三井住友が3位、みずほが4位にランクされている。きょう寄り前に発表された1~3月GDPは前期比年率1.7%増と市場コンセンサスを大幅に上回り、「うるう年」による影響を考慮してもプラスとなったことで、6月に予定される日銀金融政策決定会合での追加緩和期待が後退、これが全体相場にとってネガティブ材料と受け取られる場面もあったが、「銀行セクターにとってはマイナス金利拡大に伴う収益デメリット懸念の後退につながり、売り方の買い戻しを絡めて思わぬ上昇をもたらせた」(国内ネット証券大手)と指摘されている。三菱UFJは1000億を上限とする自己株式取得を発表し、17日に3163万株の買い付けを行うなど株主還元姿勢も強めていることもあって、買い人気の加速につながった。

■京葉銀行 <8544>  418円  +16 円 (+4.0%)  本日終値
 17日、京葉銀行 <8544> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.12%にあたる300万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施する発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月18日から9月23日まで。また、買い付け株式と同数株を5月31日に消却すると発表したことも支援材料。

■アドバンテスト <6857>  1,119円  +37 円 (+3.4%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が大幅に3日続伸。ドイツ証券は、17年3月期上期はAndroid系スマホ向け非メモリ・テスタ需要増を、下期は次期iPhoneの立ち上がりに伴うメモリ・テスタなどの需要増を予想するとのリポートをリリース。サーバ用高速HDDを不可逆的に置き換え始めたSSD向けのテスタ需要拡大も、全社の成長性を押し上げるとみて、レーティングを「セル」から「ホールド」へ格上げし、目標株価は760円から1000円へ引き上げている。

■アウトソーシング <2427>  4,060円  +125 円 (+3.2%)  本日終値
 アウトソーシング<2427>が大幅高で約1カ月ぶりに上場来高値を更新、一時前日比325円高と値を飛ばし上値指向の強さをみせつけている。旺盛な製造業の求人需要を受けて製造ライン向け人材派遣が好調、コンビニの人材管理や米軍基地向けなどの新たな需要も取り込み、16年12月期営業利益は前期の56%増益に続き73%増益予想と急拡大が続く。19%超の高ROEも評価材料にレオス・キャピタルワークスが5%超の大株主に浮上するなど機関投資家の注目度も高い。

■シャープ <6753>  139円  +4 円 (+3.0%)  本日終値
 シャープ<6753>が続伸。5月大型連休の挟間にマドを開けて急落したが、その後は次第に下値を切り上げる展開で再度需給相場の色彩を帯び始めている。鴻海精密工業傘下での経営再建が期待されるが、前16年3月期は連結最終損益段階で2559億7200万円の赤字(前の期2223億4700万円の赤字)と落ち込みが際立ち、期末時点で債務超過となり、日経225種から外れるだけでなく、8月1日には東証2部に指定替えとなる見込み。国内外証券の投資判断も総じて弱気のオンパレードで新株発行による大幅な希薄化懸念など、文字通り悪材料山積の状態にある。ただ、株価は1月13日の安値108円で陰の極を通過した可能性がある。信用取組は売り残、買い残とも増勢のなか信用倍率0.7倍台と大きく売り長で、日証金では貸株申し込み制限がかかるなか、踏み上げ(損失覚悟の売り方の買い戻し)素地が意識されている。

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