【材料】AOI Pro.---2017年3月期は増収増益を計画、1株配当金も3期連続の増配を予定

AOI Pro.<9607>は5月13日に2016年3月期決算を発表。売上高が前期比11.3％増の320.60億円、営業利益が同27.6％増の24.91億円、経常利益が同18.7％増の23.02億円、当期純利益が同11.4％減の10.98億円となり、営業利益、経常利益は3期連続の増益で着地した。昨年5月の会社公表値に対しては、売上高が20.60億円、営業利益が2.91億円、経常利益が1.52億円、当期純利益が0.98億円のそれぞれ上ブレであった。

収益の大部分を占める主力の広告制作事業が好調に推移した。広告需要が堅調に推移する中、映像制作の受注を着実に獲得したほか、成長領域と位置づけるデジタル関連や海外拠点の売上も順調に増加。新規事業推進や人材育成、業務効率化のための先行費用発生もあったが、同事業のセグメント利益は前期比15.2％増の24.36億円と大きく伸びた。写真スタジオ事業は新店開業に伴う先行費用などでセグメント利益が1.29億円の赤字となったが、広告制作事業の大幅増益で吸収した。なお、当期純利益については、前期のメディア関連事業会社清算に伴う税金負担一時的減少を主因に減益となった。

同時に2017年3月期の業積見通しを発表。2017年3月期は売上高が前期比5.4％増の338.00億円、営業利益が同5.5％増の26.30億円、経常利益が同14.2％増の26.30億円、当期純利益が同18.4％増の13.0億円と増収増益を計画している。テレビCMを中心とする広告映像制作などが引き続き堅調に推移する見込み。新規事業推進などへの積極投資を続けるものの、制作原価の管理強化などで利益の確保を図り、計画達成を目指す。なお、1株当たり配当金は前期比4.0円増配の31.0円と3期連続の増配を予定。

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　提供：フィスコ