市場ニュース

戻る
 

【材料】ゼネコンなど建設株に物色の矛先、景気刺激策への期待が底流に

大成建 <日足> 「株探」多機能チャートより
 大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>、鹿島<1812>など大手ゼネコンをはじめ建設株の上昇が目立っている。

 為替の円高警戒から自動車や電機・精密といった外需産業は業績の先行き不透明感が拭えないが、内需の建設セクターはその足かせがない。労務コストの上昇といったマイナス要因はあるものの、旺盛な建設需要を背景に総じて保守的な17年3月期業績見通しには上方修正期待がある。

 また、あす朝方発表予定の1~3月期GDPは前期比年率0.3%増とプラス転換が予想されているものの、「うるう年」によるゲタを履いた部分がおよそ1.2%と試算されており、実質的には2四半期連続のマイナス成長となる公算が大きい。そうしたなか大型補正など政府の財政出動を伴う景気刺激策に対する期待感は根強く、主力輸出株への逆風が意識されるなかで、建設セクターには消去法的な買いが向かいやすくなっている。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

株探からのお知らせ

    日経平均