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【材料】飯野海運---16.3期営業利益81.15億円、経常利益76.55億ともに増益

飯野海 <日足> 「株探」多機能チャートより

飯野海運<9119>は4月28日、2016年3月期決算を発表。売上高が前期比5.3%減の948.43億円、営業利益が同1.6%増の81.15億円、経常利益が同6.4%増の76.55億円、当期純利益が同29.8%減の36.59億円だった。なお、純利益の減は主にバルカーの構造改革に伴う減損、売船損によるもの。

セグメント別では、外航海運業の売上高は前期比8.3%減の723.64億円、営業利益は同14.7%増の37.67億円だった。同社主力のケミカルタンカーにおいて、基幹航路である中東からアジア及び欧州向け航路での既存契約に加え新規数量輸送契約を獲得し収益を積み上げた。そのほか、オイルタンカーにおける支配船腹の延長契約獲得、大型ガスキャリアの新規定期用船契約獲得などの安定収益を確保した。内航・近海海運業の売上高は同2.8%減の94.24億円、営業利益は同44.0%減の3.64億円だった。近海ガス輸送の市況低迷の影響が響いた。不動産業では、飯野ビルディングをはじめとする各ビルが順調に稼働し、売上高は同12.7%増の131.38億円、営業利益は同1.6%減の39.84億円となった。

2017年3月期通期については、売上高が前期比13.5%減の820.00億円、営業利益が同13.7%減の70.00億円、経常利益が同25.5%減の57.00億円、当期純利益が同28.5%増の47.00億円を見込んでいる。

《TN》

 提供:フィスコ

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