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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ポーラHD、UBIC、スタートトゥ、良品計画

モリタHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■モリタホールディングス <6455>  1,417円  +64 円 (+4.7%)  本日終値
 モリタホールディングス<6455>が続伸。いちよし経済研究所では、17年3月期は、国内消防車需要の回復により営業増益に転じると指摘。中長期的には、消防車輌事業の欧州を中心とした海外展開強化が注目点として、予想以上に主力の消防車輌事業による成長が見込めると解説。17年3月期営業利益予想を79億円から87億円(会社計画は87億円)に、18年3月期営業利益予想を91億円から94億円に引き上げている。

■モスフードサービス <8153>  2,972円  +128 円 (+4.5%)  本日終値
 2日、モスフードサービス <8153> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の25億円→40億円に60.0%上方修正。増益率が64.1%増→2.6倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。昨年5月の価格改定が奏功したうえ、値上げ後の客数の落ち込みが想定を下回ったことが寄与。原価低減や販管費の抑制も利益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の22円→24円(前の期は22円)に増額修正したことも支援材料。

■ポーラHD <4927>  8,940円  +380 円 (+4.4%)  本日終値
 2日、ポーラ・オルビスホールディングス <4927> が決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益が前年同期比47.8%増の36.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。訪日外国人客向けに美容健康食品や化粧品の販売が伸びたポーラブランドが収益を牽引した。育成ブランドの販売好調も収益拡大に貢献。また、固定資産売却益29億円を計上したことも最終利益を押し上げた。

■UBIC <2158>  1,311円  +48 円 (+3.8%)  本日終値
 UBIC<2158>が4連騰で年初来高値を更新。午前10時ごろ、100%子会社Rappa(ラッパ)と共同で開発した人工知能搭載ロボット「Kibiro」(キビロ)が、5月7日からキヤノンマーケティングジャパン<8060>が運営するパーソナル向けショールーム「キヤノンプラザS(品川)」のショールームコンシェルジュに採用されることになったと発表しており、これを好感した買いが入っている。キヤノンマーケティングジャパンの「キヤノンプラザS(品川)」は、カメラやプリンターなどキヤノン<7751>の最新パーソナル製品を展示し、製品の使い方や楽しみ方を紹介する無料ワークショップやイベントを開催するショールーム。Kibiroはショールームのコンシェルジュとして、入口とビデオカメラ製品のコーナーにそれぞれ1台ずつ設置され、入口では来場者の出迎えとショールームの説明、ビデオカメラコーナーへの案内を行うほか、同コーナーでは音声によるビデオカメラ製品のおすすめ機能紹介や、クイズなどの双方向のコミュニケーションを行うとしている。

■スタートトゥデイ <3092>  5,150円  +180 円 (+3.6%)  本日終値
 スタートトゥデイ<3092>が大幅高。SMBC日興証券はリポートで、2015年末に立ち上がったフリマ事業や17年3月期の新規事業に絡むコスト増が計画されているものの、16年3月期第3四半期から取扱高の伸びが伸長したことや、16年3月期第2、第3四半期にプロモーション関連費用が強く伸びたことから17年3月期の特に上期は前年ハードルが低く、利益の伸長が高い可能性があると指摘。同社株は既に好パフォームしているものの、Eコマースセクター内で相対的に安心感があると解説している。投資評価は「2」(中立)継続、目標株価は4000円から4760円へ引き上げている。

■良品計画 <7453>  24,500円  +810 円 (+3.4%)  本日終値
 JPモルガン証券の小売りセクターのリポートでは、タイトな雇用情勢と堅調な所得、政策影響(消費増税延期・内容修正、低所得者向け所得支援、財政政策)もあり、16年度の個人消費・小売は堅調に推移すると予想。支出時の消費者の選別姿勢は更に厳しくなり、安易な価格引き上げは更に難しくなるものの、商品力などで優位性のある強い小売企業にとって環境は悪くないとみて、サブセクターでは、ドラッグストア、コンビニ、家具・ホームファッション、その他専門店などを強気寄り、総合スーパー、スポーツ用品、実用衣料専門店などにやや慎重スタンスを提案。買い候補の注目銘柄として、良品計画<7453>、ニトリホールディングス<9843>、ユナイテッドアローズ<7606>など衣料専門店の一部、ツルハホールディングス<3391>、クスリのアオキ<3398>などドラッグストアの一部、セブン&アイ・ホールディングス<3382>など主要コンビニを紹介。慎重スタンスとして、イオン<8267>、ファーストリテイリング<9983>、コスモス薬品<3349>を紹介している。

■富士通ゼネラル <6755>  1,910円  +61 円 (+3.3%)  本日終値
 富士通ゼネラル<6755>が反発。いちよし経済研究所では、同社は空調機を全て海外生産、日本国内での販売が2割強あるため円高は利益面で追い風と指摘。原価低減効果も引き続き期待できるとみて、銅などの資材価格が低位安定推移していることに加え、数年前から取り組んでいる海外開発設計による効果も継続して見込めると解説。グローバル市場での収益拡大が見込める数少ない日本の家電メーカーとして収益性改善局面が続くと予想し、レーティング「B」を継続、フェアバリューを1800円から2300円に引き上げている。

■Jティッシュ <7774>  1,536円  +46 円 (+3.1%)  本日終値
 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>が4日続伸。岩井コスモ証券は2日、同社株の投資判断「A」を継続し、目標株価を1600円から1800円に引き上げた。同社は国内再生医療の先端を行く富士フイルムホールディングス<4901>グループのバイオベンチャー。国内初再生医療等製品「自家培養表皮ジェイス」と第2号再生医療等製品「自家培養軟骨ジャック」を実用化している。17年3月期は、ジェイスの売上高が前期比5割増、ジャックは同2.2倍への拡大を予想。また、次期製品として自家培養角膜上皮などの開発を進めている。同証券では、「21世紀医療のイノベーションを担う成長企業」として同社に注目している。

■ジーエヌアイグループ <2160>  301円  +9 円 (+3.1%)  本日終値
 ジーエヌアイグループ<2160>が後場急動意。午後1時15分ごろ、肝線維症治療薬としてのF351(化合物名:ヒドロニドン)について、米国食品医薬品局(FDA)による治験許可申請に対する追加データの提出要請を受領したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。既に提出済みの中国GLP基準に準拠した毒性試験結果を補足するものとして、米国GLP基準に準拠した最低8日間の毒性試験結果の提出を要請されたというもの。この毒性試験結果とその他の追加的に要請された非臨床試験関連の資料の提出までは、実施予定の臨床試験について保留の状態となるが、比較的短期間で完了するものであり、その後の臨床試験計画の進捗が期待されているようだ。

■エス・エム・エス <2175>  2,292円  +62 円 (+2.8%)  本日終値
 エス・エム・エス<2175>は4日続伸。岩井コスモ証券は2日、同社株の投資判断「A」と目標株価2800円を継続した。同社はインターネット上で医療、介護、高齢者などの業界を中心とする人材紹介、求人情報などのサイトを運営している。特に、中小介護事業者向け経営支援サービス「カイポケ」は順調に拡大。16年3月期の連結売上高は前の期比26.7%増の190億6900万円、経常利益は同30.3%増の35億900万円と12期連続増収増益となった。17年3月期の経常利益は前期比25%増の44億円(会社予想42億1500万円)と増額修正を予想している。

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