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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本ライフL、CTC、島精機、グリンペプ

日本ライフL <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本ライフライン <7575>  2,873円  +500 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 2日、日本ライフライン <7575> [JQ]が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比75.5%増の35.7億円に伸びて着地。続く17年3月期も前期比35.2%増の48.3億円に拡大し、18期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は自社製品のEP(電気生理用)カテーテルの販売が伸びるほか、前期に投入した新製品も寄与し、13.6%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比10円増の35円に増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■伊藤忠テクノ <4739>  2,520円  +388 円 (+18.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 2日、伊藤忠テクノソリューションズ <4739> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年3月期の連結税引き前利益は前の期比5.3%減の279億円になったが、続く17年3月期は前期比7.4%増の300億円に伸び、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は流通・エンタープライズや金融・社会インフラ向けを中心にシステム開発の受注が伸び、2.1%の増益を確保する。業績好調に伴い、前期の年間配当を65円→70円(前の期は1→2の株式分割前で120円)に増額し、今期も前期比5円増の75円に増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■島精機製作所 <6222>  2,026円  +291 円 (+16.8%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 2日、島精機製作所 <6222> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比46.5%減の45.3億円に落ち込んだものの、続く17年3月期は前期比2.4倍の110億円に急拡大する見通しとなったことが買い材料。今期はアジアや中東を中心にコンピュータ横編機の販売が伸び、27.1%の大幅増収を見込む。なお、今期の前提為替レートは1ドル=108円、1ユーロ=122円。併せて、今期の年間配当は前期比7.5円増の45円に増配する方針とした。業績好調による普通配当5円に加え、創立55周年記念配当2.5円を上積みする。前日終値ベースの予想PERが18.0倍→8.5倍に急低下する一方、配当利回りは2.59%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■グリーンペプタイド <4594>  1,696円  +161 円 (+10.5%)  本日終値
 グリーンペプタイド<4594>が大幅続伸。同社は2日取引終了後、同社が富士フイルムホールディングス<4901>へ導出した開発品ITK-1 に関し、現在、富士フイルム社より委託され同社で実施中の前立腺がんを対象とした国内第3相臨床試験において、症例登録が完了したことを発表した。これを材料視する買いが集中した。今後は一定の観察期間を経て第3相臨床試験を終了する予定であり、引き続き安全性に十分留意して同試験を実施していくとしている。

■アイスタイル <3660>  905円  +71 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 アイスタイル<3660>が大幅続伸、目先株価は切り返し局面に突入している。同社は化粧品口コミサイトを運営するが、広告収入が牽引し業績拡大が急だ。2日取引終了後、16年6月期第3四半期累計(15年7月~16年3月)の連結決算を発表したが、売上高は106億900万円(前年同期比54.7%増)、営業利益は13億4600万円(同2.5倍)、最終利益は10億1600万円(同4倍)という高変化を示した。これを好感する買いが優勢となっている。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益15億2000万円(前期比2.4倍)予想に対する第3四半期時点の進捗率は88.5%に達している。

■サントリBF <2587>  5,240円  +380 円 (+7.8%)  本日終値
 2日、サントリー食品インターナショナル <2587> が決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比20.7%増の118億円に伸びて着地したことが買い材料視された。国内で重点ブランドである「南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」が好調だったほか、利益率の高い特定保健用食品の販売も大きく伸びたことが寄与。海外事業は円高が響き減益だった。

■トラスコ中山 <9830>  4,555円  +295 円 (+6.9%)  本日終値
 トラスコ中山<9830>が後場一段高。午後1時ごろに発表した第1四半期(1~3月)単独決算が、売上高463億8800万円(前年同期比6.9%増)、営業利益39億1900万円(同13.8%増)、純利益26億7600万円(同21.5%増)と2ケタ増益となったことが好感されている。新商品の採用やPB商品の開発力強化を行ったことに加えて、海外メーカーをはじめ、新規取り扱いメーカーの売り上げ増が利益率改善に寄与したという。なお、16年12月期通期業績予想は、売上高1760億円(前期比5.7%増)、営業利益137億100万円(同5.6%増)、純利益88億500万円(同6.8%増)の従来予想を据え置いている。

■コネクシオ <9422>  1,333円  +78 円 (+6.2%)  本日終値
 コネクシオ<9422>がマドを開けて急伸。SMBC日興証券はリポートで、ドコモショップの最大手代理店である同社は、NTTドコモ<9437>による機種変更の販促強化に加えて、スマホ関連商材やドコモ光など商材の多様化によって、業績は好調であると指摘。ドコモでは、dマーケットのコンテンツ拡充、光回線と携帯料金のバンドル、保険商品などの店頭販売を強化するとの見方で、ショップの役割が広がり、同社の株価評価は見直されるとの見解を示している。投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は1500円から1600円へ引き上げている。

■スパークス・グループ <8739>  225円  +11 円 (+5.1%)  本日終値
 スパークス・グループ<8739>が3日ぶり反発。2日の取引終了後に発表した16年3月期連結決算が、営業収益87億4300万円(前の期比31.4%増)、営業利益29億7800万円(同2.1倍)、純利益26億8500万円(同79.1%増)と大幅増収増益となったことが好感されている。韓国の大口顧客よる一部解約の影響はあったものの、運用する日本の投資信託に対して継続的に資金が流入したことで、運用資産残高が9599億円(前の期9615億円)と前の期比微減にとどめたことが奏功。比較的報酬料率の高い日本の投資信託への資金流入で残高報酬が前の期比38.1%増の66億4700万円となったほか、成功報酬も同21.0%増の17億3000万円となり業績を押し上げた。なお、17年3月期業績予想は非開示としている。

■ロイヤルHD <8179>  2,141円  +99 円 (+4.9%)  本日終値
 2日、ロイヤルホールディングス <8179> が決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比23.3%増の8.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の外食事業はロイヤルホストの減収や原価率・人件費率の上昇が響き減益となったものの、ホテル事業が訪日外国人客の増加に加え、昨年12月に開業したホテルが寄与し、収益が急拡大した。上期計画の15.5億円に対する進捗率は57.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

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