市場ニュース

戻る
 

【材料】高橋カーテンウォール--- PCカーテンウォール業界シェアトップ

高橋ウォール <日足> 「株探」多機能チャートより

高橋カーテンウォール<1994>はカーテンウォール大手。オーダーメードのビル外壁部材を工場で生産して、輸送し、現場鉄骨に取り付ける「プレキャストコンクリート(PC)カーテンウォール工法」に強み。高層ビルをはじめ、大規模ビルの標準的な工法として定着しており、PCカーテンウォール業界におけるシェア55%とトップ。その他、プール施工事業(現アクア施設部)を傘下におさめる。

差別化商品(アーキコン)は、PCパネル表面にタイルや石材などを打ち込むのではなく、コンクリートに特殊な骨材や顔料を入れ、グレー以外の色(ベージュ色や白色など)にし、更に表面に加工を施して自然石の風合いを表現できるもので、コンクリ?ト系外装の中で一定の地位を確立している。主な施工事例ではグランフロント大阪、ザ・ペニンシュラ東京、二子玉川riseなどを手掛ける。その他、建物ガラス面拡大に伴う日射対策ニーズの高まりにより、縦横に日よけを設ける建物が増えており、同社は日よけ機能も併せたデザインの外壁部材も生産している。アクア施設部の今後の方向性としては、オリンピック関連プールの受注のほか、防災訓練用施設や産業分野での採用など新しい分野の受注増加を目指す。

足元の業績では2015年12月期通期業績は、売上高が前期比20.5%増の94.76億円、営業利益が同56.6%増の17.87億円だった。2016年12月期については、建築費の上昇により着工が延期されているケースが見られるため、仕事量が一時的に減少する局面に入るとみている。売上高が74億円、営業利益が8.5億円を見込んでいる。

ただし、業界内の淘汰がだいぶ進んだことから、回復局面では大きく収益を伸ばす実力を持っていると思われる。

《TN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均