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【市況】明日の株式相場見通し=様子見気分強く方向感乏しい、追加緩和観測巡り思惑も

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(27日)の東京株式市場は、日米の金融政策決定会合の内容発表を目前にして、引き続き買い手控え姿勢が継続することから、方向感に乏しい推移となりそうだ。金融政策決定会合に加えて、日本の場合は直後に大型連休入りすることもあり、多くの投資家は手仕舞い売りのスタンスに傾いている。

 市場関係者からは「先週の日経平均株価4日続伸で合計約1300円の急騰や、外国為替市場での1ドル=111円台後半への円安・ドル高進行は、日銀の追加金融緩和をある程度織り込んだ結果といえる。逆に、ここまで急ピッチに環境が改善したことで、“追加金融緩和は切り札”との判断により温存し、現状維持となる可能性もある」との見方も出てきた。したがって、現状維持となった場合のマイナス反応の範囲も意識しながらの推移となりそうだ。

 26日の東京株式市場は、前週末にかけて日経平均株価が大きく水準を切り上げた反動から売りが優勢となったものの後場後半は下げ渋り、日経平均株価終値は前日比86円02銭安の1万7353円28銭と続落した。東証1部の売買代金は、2兆円台をかろうじてキープしたものの盛り上がりを欠いていた。

 日程面では、日銀金融政策決定会合(~28日)、3月と15年度の建設機械出荷額に注目。海外では英1~3月のGDPに注目。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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