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【経済】中国:フィッシング詐欺が「産業化」、2兆円市場とも


中国でインターネットを使ったフィッシング詐欺の「産業化」が進んでいる。年間の市場規模は1100億人民元(約1兆9000億円)に達し、今や賭博やポルノに次ぐ、中国の「3大闇ビジネス」の一つに成長しているという。経済参考報が22日付で伝えた。
フィッシング詐欺は本物のウェブサイトを装った偽物のサイトから別のURLリンクにターゲットを呼び寄せ、ユーザー名やパスワード、クレジットカード情報を盗むというもの。知らない間に銀行預金が引き出される、といった被害が報告されている。
最近のフィッシング詐欺の特徴は、「分業化」が進んでいること。各作業の請負相場は、偽物サイトの構築が1000~1500人民元、ウイルス(トロイの木馬など)の作成料が数千人民元、客寄せのためのビラ配りが時給500人民元程度だという。
ある統計によると、こうした偽物サイトの数は2015年の時点で9万3000件と、13年の3倍に増加。年間の詐欺被害総額は100億人民元に上るという。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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