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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):リプロセル、そーせい、サイバダイン、三菱UFJ

リプロセル <日足> 「株探」多機能チャートより
■リプロセル <4978>  631円  +100 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 リプロセル<4978>がストップ高。同社は18日、サービス拠点を中国全土に展開する島津(香港)有限公司と中国における販売業務提携を開始したことを発表、これを材料視するかたちで買いを呼び込んでいる。リプロセルはiPS細胞の研究試薬などを手掛ける創薬ベンチャーで、バイオ関連株人気が続くなか、投資家の注目度が高い銘柄だが、今回の提携により市場規模が大きく再生医療の産業化に積極的な中国での販売網拡大を目指しており、改めて株価を強く刺激する格好となった。

■そーせいグループ <4565>  24,960円  +3,800 円 (+18.0%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>が3連騰。18日の取引終了後、同社子会社の英ヘプタレス・セラピューティクス社と、ヒトモノクローナル抗体の主要バイオ医薬品会社である英カイマブ社が、主にがん免疫療法の領域において複数のGタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした新規抗体薬の研究開発および商業化に関して提携したと発表しており、これを好感した買いが入っている。GPCRは新規がん免疫抗体治療薬の標的となり得る、重要なチェックポイントに関与していることが知られている。今回の提携により、ヘプタレス社は独自のStaR基盤技術を活用して安定化した抗原を作製し、カイマブ社はこれら抗原を接種してKymouseと呼ばれる同社のヒト抗体探索技術により抗体を作製する。なお、同件による業績への影響はないとしている。

■日本通信 <9424>  215円  +27 円 (+14.4%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 日本通信<9424>が後場急伸し、一時ストップ高まで買われた。午後0時30分過ぎに、ヨーロッパ事業会社JCIヨーロッパ・コミュニケーションズを4月15日付で、アイルランド・ダブリンに設立し、グローバル展開への布石を完了させたと発表しており、これを好感した買いが入っている。アイルランドは、ユーロを通貨とする唯一の英語圏であり、また欧州のシリコンバレーと呼ばれるほど多くのICT関連企業が拠点を設置していることでも知られている。今回、同国に事業会社を設立することで、ヨーロッパにおける携帯事業者との相互接続が実現可能となったことから、業容拡大につながるとの期待が高まっているようだ。

■イオンファンタジー <4343>  2,400円  +226 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 イオンファンタジー<4343>が急反発。同社は18日取引終了後に、3月度の営業概況(速報値)を発表。国内単体の営業収益(全店ベース)が44億8400万円(前年同月比28.9%増)となったことが好感されているようだ。既存店売上高は前年同月比0.6%増となった。遊戯機械の売り上げが同4.0%増と7カ月連続で前年実績を上回り、特にプライズ部門は大型景品・お菓子景品を中心に同15.6%増と大きく伸びた。

■ツガミ <6101>  449円  +37 円 (+9.0%)  本日終値
 ツガミ<6101>が3日ぶり急反発。同社は前週末15日前場取引終了後に16年3月期業績予想の下方修正を発表、営業利益が30億円から21億4000万円(同70.5%減)へ大きく下振れたことで、前週末と週明け18日の2日間で8.8%強の下落をみせた。中国市場の減速に加え、生産調整による採算悪化と円高デメリットが直撃したが、悪材料としては目先織り込んだかたち。信用取組は売り長で信用倍率は0.8倍で日証金では逆日歩が付くなど踏み上げ素地を内包する。10月14日までを取得期間に上限150万株の自社株買いを発表しており、いったん株価が下げ止まれば、需給面の思惑から売り方の買い戻しを誘発しやすい。

■日経レバ <1570>  11,580円  +800 円 (+7.4%)  本日終値
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅高。前日は円高や原油安、熊本地震の影響を懸念したリスク回避ムードで日経平均は一時600円近い下落をみせたが、きょうは原油市況の下げ止まりや為替の円安方向に押し戻されたことを受けて、前日の下げ分を帳消しにする戻り足をみせている。NF日経レバは日経平均株価の2倍の値動きを想定したボラティリティの高いETFで、上下に値運びの荒い全体相場に連動するかたちで、個人投資家の注目を集めている。きょうは日経平均と歩調を合わせて大きく切り返しに転じ、前場段階で740円高に買われた。これは前日の下げ幅とぴったり合致する。売買代金は東証1部上場企業でトップの売買代金をこなすトヨタ自動車<7203>の約2.8倍の水準まで膨らんでいる。

■CYBERDYNE <7779>  2,458円  +163 円 (+7.1%)  本日終値
 CYBERDYNE<7779>が連日の年初来高値更新。18日の取引終了後、前年に続いてAMED(日本医療研究開発機構)と難治性疾患実用化研究事業における委託研究開発契約を締結すると発表しており、これを好感した買いが入っている。同契約は、生体電位駆動型下肢装着型補助ロボット「HAL-HN01」の希少難治性脳・脊髄疾患の適応拡大承認を目的とする医師主導多施設共同治験実施に関する研究のためのもの。医師主導治験実施協力と、その後の社会実装を推進するために、HAL-HN01の運用・教育訓練、および医師主導治験実施により得られた情報に基づく安全性の評価を実施するという。また、不具合情報およびHAL-HN01が原因の可能性のある有害事象に関して、常時情報を収集し、分析を行い、治験責任医師、治験調整医師などに適切な対応を行うとしている。なお、委託期間は4月1日から来年3月31日までで、委託研究開発費は、17年3月期において営業外収益に計上される見込み。

■三菱UFJ <8306>  544.9円  +34.1 円 (+6.7%)  本日終値
 東証1部業種別では銀行業が上昇率トップ、メガバンク3行は三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、みずほフィナンシャルグループ<8411>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が揃って上昇率6%を超えた。郵政グループ3社の株価も軒並み高、日本郵政<6178>、ゆうちょ銀行<7182>、かんぽ生命保険<7181>も堅調展開。メガバンクに比較すると上昇率が見劣りするが、マイナス金利の影響や円高の影響も最悪期を通過したとの見方も出ているようだ。その他の業種別では保険業と非鉄金属の上昇が目立っている。第一生命保険<8750>の上昇も銀行株と同じ要因、住友金属鉱山<5713>の上昇はリスクオンか激しい買い戻しの流れとして売り込まれたセクターほどリバウンドがしやすい環境だという。

■ソニー <6758>  2,913.5円  +177.5 円 (+6.5%)  本日終値
 ソニー<6758>が急反発。野村証券では、ゲームや音楽の成長、構造改革によるモバイル事業の黒字化、ブランド製品における為替メリットなど、個別要因による業績拡大が可能と指摘。バーチャルリアリティの立ち上がりなど中長期的な成長テーマも抱えているため、現状の株価にはアップサイドが大きいと予想。熊本で発生した地震による影響は現時点では不透明として、デバイス事業を中心に一時的な業績下振れリスクがある点には留意が必要と解説。レーティング「バイ」を継続、目標株価は4000円から3900円に調整している。

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