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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、丸紅、SOSEIなど

東レ <日足> 「株探」多機能チャートより

東レ<3402> 940.9 +25.6
しっかり。大和証券では投資判断を「3」から「2」へ格上げしている。目標株価も970円から1130円に引き上げへ。現在の株価は今期予想PERで15倍程度、4年間の下限水準にあるとしている。中期的なカタリストとしては自動車向けCFRPの採用拡大を挙げている。ラージトウの獲得に続いて、自動車のマルチマテリアル化に対する技術対応力の強化やCFRPのリサイクル確立などにも期待と。

丸紅<8002> 572.3 +6.5
しっかり。前日に通期業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の1300億円から1200億円、最終利益は1800億円から600億円に下方修正。資源価格の下落を受けて、銅事業や鉄鉱石事業などで減損損失を計上したもよう。減損の計上懸念は市場で織り込まれていたほか、追加損失計上の可能性は低いとの会社コメントや配当据え置きなども安心感を誘い、アク抜け感へとつながっているようだ。

若築建設<1888> 165 -15
反落。震災復興関連銘柄として、この2営業日での上昇率は43%に達しており、短期的な過熱警戒感から目先資金の利食い売りが優勢になっている。本日は同社のほか、値下がり率上位が復興関連として買われた建設株で占められている。外部環境の好転を背景に、市場の関心は主力大型株のリバウンドに向かっていることから、短期資金の物色も急速にシフトする格好へ。

トヨタ<7203> 5660 +193
大幅反発。原油市況が想定以上に下げ渋ったことで、リスクオフに傾いた前日の地合いからは一転、本日は全般的に主力株が急反発の展開になっている。為替市場の円安反転から、同社などの自動車株はリバウンドを目指す動きに。また、アイシン精機が他工場での代替生産を探るなど、熊本地震の過度な影響懸念なども徐々に後退していく方向となっている。

リプロセル<4978>:631円(前日比+100円)
ストップ高。島津(香港)有限公司と中国における販売業務提携を開始したと発表している。島津(香港)有限公司の子会社である島津企業管理(中国)有限公司が販売代理店として同社グループ製品を中国において販売する。島津企業管理(中国)有限公司は中国内に13の販売拠点と5つのアプリケーション・センターを持ち、サービス拠点を中国全土に展開している。また、最先端研究機関や大学等との共同ラボを70ヶ所以上設立しているという。

メドレック<4586>:996円(前日比+150円)
ストップ高。経済産業省の「平成26年度戦略的基盤技術高度化支援事業」(いわゆるサポイン支援事業)に採択された同社の「生分解樹脂製マイクロニードルアレイのディスポーザブル型装着技術の開発」プロジェクトについて、当該事業の成果の一部を第4回マイクロニードル国際学会(MICRONEEDLES 2016)でポスター発表することになったと発表している。同学会は5月23日から25日にかけて英国ロンドンのGSK HOUSEで開催される。

パスポート<7577>:351円(買い気配)
ストップ高買い気配。健康CP<2928>と資本業務提携すると発表している。健康CPを割当先として新株式973万株を発行する。差引手取概算額は11.22億円で、「Passport」ブランドの再構築やインターネット通販(EC)事業の強化に充当する。健康CPは広告展開などで豊富な経験、ノウハウを有しており、同社のブランド力向上に活用していく。増資により議決権ベースで192.70%の希薄化が生じるものの、提携への期待が先行している。

SOSEI<4565>:23620円(前日比+2460円)
連日の上場来高値更新。英子会社であるHeptares Therapeuticsとヒトモノクローナル抗体の主要バイオ医薬品会社である英Kymab Limitedが、主にがん免疫療法の領域において新規抗体薬の研究開発並びに商業化に関する提携を締結したと発表している。HeptaresはStaR基盤技術を活用して安定化した抗原を作製する。Kymabはこれら抗原を接種することにより、Kymouseと呼ばれる同社のヒト抗体探索技術により抗体を作製する。

《KS》

 提供:フィスコ

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